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知ってほしいペット事情

知ってほしい日本のペット事情

年間17万頭の犬や猫が…

日本では、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)が制定されていますので一見、ちゃんと動物愛護が進んでいると思われがちですが、実情は全く異なります。欧米では、きちんと厳しい法律が定められているのはもちろん、人々のペットに対する考え方自体が日本と違っています。この国では現在年間17万頭の犬や猫が殺処分されています

平成23年度〜平成26年度
犬・猫の引取状況
年度 引取数 返還・譲渡 殺処分
平成23年度 221,000 46,962 174,742
平成24年度 209,388 48,127 161,847
平成25年度 176,295 48,412 128,241
平成26年度 151,095 50,217 101,338
出典:環境省ホームページ

5つの現状

なぜこのような事態になってしまっているか、多くの方に知って頂きたい現状を5つにまとめます。

1. 先進国で店頭で生きた仔犬や仔猫を販売しているのは日本だけ

その光景は海外から見たら大変物珍しく、観光で訪れている外国人も驚くほど。このことがまだ多く国民の皆さんに知られていないことがまず大きな問題と考えます。仔犬に限らず安易に犬を飼える環境はよくないです。(※イギリスでは、法律でペットの生態販売は禁止されています。アメリカでもいくつかの州・都市で、条例により犬・猫の生態販売は禁止されています。ドイツでは、20年位前は犬・猫の生態販売をしているお店があったそうですが、法律で禁止されるのではなく、モラルとしてペットショップの生態販売が消えていきました)

2. 犬の繁殖者(いわゆるブリーダー)の販売の規制、免許がない

そして犬の繁殖に関してもこの国はいまだ免許制や規制がなく、何十年も改善や取り締まりをしていません。あなたでも明日からブリーダーと名乗れてしまうのです。何十年も前からそのことは問題視され、様々な方が国へ呼びかけていますが一向に改正されません。いまやこの問題は現場にいる私どもでもどうにもできない問題になってしまっています。きちんとした血統や血筋を守って無理のない繁殖を心掛けて販売されている方もその中に埋もれてしまっていること、そしてそのブリーダーに出会う方法すら犬を飼いたい方は知るすべもないということも問題です。

3. 犬の一生を想像、予測、計画できている人が少ない

高齢化が進むこの国ではペットにまでその問題が及んできています。現在、動物愛護センター(昔で言うところの”保健所”のこと)へペットを放棄されにくる方のほとんどは高齢者の飼い主です。犬は自分だけでは生きてはいけない動物です。ご自分の余生の時間、ライフスタイルも考えた上で適正年齢の犬を飼うような社会になって欲しい。(※東京都動物愛護センターによる平成25年度に引取りを求めた犬や猫について、飼育できない理由を尋ねたところ、「高齢」は8%。飼い主の「死亡」は8%、「病気」が31%にも高齢者が含まれている可能性があり、半数近くに上ると考えられます。出典:産経ニュース)

4. アニマルポリスがない

現場で働いていると実際虐待やネグレクトに合っている子たちにも遭遇します。そのような子を見つけた時、私たちでも保護することもできず、訴えるところもなく大変心苦しい思いをしています。海外にはそのような飼い主を取り締まる警察部隊が存在します。また動物の命を軽く見る人の行為はやがて命の尊厳を軽んじるようになり、もっと恐ろしいことに発展することもあるので大変危険です。(※アニマルポリスとは、アメリカの動物虐待や飼育放棄などを犯罪として取り締まる法的権限を持った機関のこと。アニマルポリス又は、アニマルコップと言われています。市民からの通報で虐待や飼育放棄、限度を超えた多頭飼いなどの現場に出向き、指導や動物の保護、場合によっては逮捕にまで及びます。捜査令状があれば、居住者がいなくても家宅捜査を行うこともでき、手錠や銃も携行していて、動物虐待に関して警察と同じ権限を持っています。)

5. 命の期限は1週間

動物愛護相談センター(旧保健所と呼ばれていたところ)へ収容されたら命の期限はたったの1週間(各自治体により異なる。数日のところもあります)です。迷子、ペットショップで売れ残った犬猫達、家庭の事情で飼えなくなった場合の持ち込みなどは、いかなる場合でも収容されたら1週間ほどで殺処分されます。 1週間の間に元の飼い主と巡り合うか、誰かに譲渡されなければ、たとえ可愛がられていたような子でも悲しい結末に・・・。 またショップやブリーダーで不要になった子たちは有料でここへ引き取られます。 動物愛護法改正になり現在は愛護センターもそのショップやブリダーなどの動物取扱業者からの引き取りを断ることが可能になりました。そのひずみでセンターで断られたショップやブリーダーは「引き取り業者」と呼ばれるところに買い取られます。 (業者に引き取ってもらうお金すらない場合は、犬猫を置き去りにして逃げるケースもあります。)この引き取り業者も悪質なところが多く、100頭近くの犬猫を有料で引き取り犬を置き去りにして逃げたり、ろくに餌を与えない、汚い水を与えるなど故意に弱らせるなど、酷いネグレクトをしている実態です。

日本のペット事情まとめ

いまや市場規模が1兆4,000億円を超えるまでに成長したペットビジネス。「子犬の命」をお金儲けの商品として扱い、ペットショップではいつお店に行っても(商品価値が高いと言われる)生後2ヶ月未満の子犬が数十犬種並んでいる状態をキープするために、まるで工業製品のように子を量産してきました。そのひずみで余ってしまった子や、将来を予想しないまま安易に飼ってしまい、悲しい結末を迎えてしまった結果が現状を生んでいるのでしょう。「ペットを飼いたい!」と思ったとき、ペットショップで買うのではなく、愛護センターや動物愛護団体が開催する”譲渡会”から引き取るなど、飼いたいと思う人々に現状を知っていただき日本のペット文化を変えていきたいと当団体は考えています。

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