猫が足をふみふみするのには様々な理由があります。
今回は、オス猫が後ろ足でするふみふみについて、解説していきたいと思います!
・日々動物のことについて調べまくっており、犬猫の健康にかかわる情報を収集するのが得意!
・小さいころから動物が大好きで毎年動物愛護団体への募金も行っています。
・記事執筆にはドッグトレーナーさんの協力をいただくこともあります☆
ふみふみで発情期がわかる?オスが前足・後ろ足でする違いは?
殆どの場合、猫は前足でふみふみしています。
しかしまれにですが、特にオスの場合、後ろ足でふみふみ行動をすることがあります。
その時は普段のふみふみとは違う意味があるので、少し注意してあげましょう。
オスの後ろ足でのふみふみは、発情期のサインである可能性があります。
高い声で鳴いていたり、せかせかとしたふみふみの場合は、交尾できないストレスがかかっていることも考えられます。
オスの猫ちゃんのふみふみ動画がこちら↓
ふつうのふみふみとは違うのが分かりますよね。
ふみふみは普通、リラックスした状態でやることが多いのですが、この動画のように「せかせか」したようなのであれば、オスの発情期によるふみふみかもしれないですね。
ふみふみにはマウンティングやマーキングの意味も
マウンティングは性行動の時と、自分が優位であることを示したい時に見られ、オス同士でも行われます。
ふみふみしながら臭いをつけて、マーキングしているとも言われています。
自分のものだと主張するマーキングは、気にしなくても大丈夫です。
ですがふみふみがマウンティングの意味だったら、少し注意が必要です。
飼い主に行ってきた場合は、飼い主を下に見ている可能性もあります。
「まあ、うちは猫のほうが地位が高いからww」と笑って済ます飼い主さんも多いとは思いますが。(笑)
しかし、もし多頭飼いをしていて、ある猫ちゃんだけが下に見られすぎていじめられてしまう等、猫同士の関係性に影響を及ぼすこともあるので、注意しておくに越したことはありませんね。
その他にも、マウンティングすると攻撃的になって噛んだり、家具などをボロボロにしてしまう恐れもあります。
生殖行動は自然な行為ですが、発情期は猫にストレスがかかっていると考えられます。
去勢、避妊手術でマウンティング行動が収まる場合もあるので、手術できる年齢になったら、検討することも良いです!
なお、成猫の場合は手術をしても、マウンティング行動が残る場合があります。
そんな時は居心地の良い場所を用意してあげたり、おもちゃを与えてあげるなど、猫がリラックスしてストレス発散できるように工夫しましょう。
床をふみふみは狩りの練習!オス猫の狩猟本能が刺激されてる?
猫が固い床などでふみふみしている時、それは足踏みをしながら狩りのタイミングを計っている可能性があります。
高い所へ飛び乗る前などの準備運動の場合もありますね。
運動神経抜群の猫ですが、きちんとウォーミングアップをしているのですね!
遊んでいるときは、特に若いオスだと興奮して足をふみふみしやすいかも。
猫がふみふみする理由は?前足でのふみふみと後ろ足でのふみふみとは原因が違う!
- 前足でのふみふみは性別にかかわらない
- 後ろ足はオス猫だけ?
猫がふみふみする理由は、前足と後ろ足とでは異なります。
それぞれ説明していきますね!
前足でのふみふみは性別にかかわらない
猫が、柔らかい毛布やクッション、飼い主さんのお腹などを前足でふみふみしている姿は本当に可愛いですね!
「ミルクトレッド」や「ニーディング」と呼ばれ、母猫の母乳を飲んでいた時のなごりです。
飼い主さんの体を、前足でふみふみするときは「大好き!」というメッセージ!
たっぷりスキンシップを楽しんでください。
後ろ足はオス猫だけ?
猫が前足でふみふみしているときはリラックスの状態ですが、後ろ足のふみふみには全く逆の意味があります。
後ろ足でふみふみするのは、発情期を迎えたオス猫だけと言われています。
後ろ足のふみふみに加えて、大きな声で鳴く、腰をカクカク動かす、マーキングをするなど飼い主さんにとってはちょっと戸惑ってしまう行動がみられることもあります。
しかし、こちらの動画の猫ちゃんのように、メス猫でも発情期にふみふみすることもあるみたいです!
犬でも、女の子だけど足をあげておしっこする子もいますし(うちの子w)、やっぱりみんな違うんですよね。
あなたのおうちのメス猫ちゃんが↑のような行動をしていても、異常と決めつける必要はありません。
オス猫と同様に、発情によりストレスをかかえてしまうこともあるので、お医者さんとよく相談したうえで、避妊手術を検討してもいいですね。
オス猫が後ろ足でふみふみするのは発情期だから!?去勢した方がいい?
- オス猫の去勢の最適な時期は?
- 去勢手術のメリットデメリット
オス猫が後ろ足でふみふみしていたら去勢を考える時期かも…
オス猫の去勢手術について説明しますね。
オス猫の去勢手術の最適な時期は?
猫が性成熟するのは、個体差はありますが6ヶ月前後と言われています。
明確な基準があるわけではありませんが、去勢手術を受けるのは初めての発情の見られる前がよいでしょう。
猫の成長には個体差がありますので、かかりつけの獣医師と相談し最適な時期に受けられるようにしてください。
去勢手術のメリットデメリット
オス猫が去勢手術を受けるメリットは、精巣の病気の予防のほか、発情期にみられるマーキングや大きな声で鳴くなどの落ち着かない行動が治まることです。
交尾ができない状態で発情期を迎えるのは、猫にとって辛いことです。
デメリットは全身麻酔による猫の体への負担があることです。
術前の健康診断をしっかり受けたうえで、信頼できる獣医師のもとで行ってください。
去勢をしても後ろ足でのふみふみや鳴き声が変わらないときは?
発情行動が始まってから去勢手術を受けた場合、その後も後ろ足でふみふみしたり大きな声で鳴くなどの行動が治まらない猫もいます。
すぐには治まらなくても、時間をかけて徐々に回数が減っていく場合もありますので、しばらくは様子をみてもよいでしょう。
1年以上たっても変化がなく、飼い主さんが困るような場合は獣医師に相談してみるのもよいかもしれません。
オス猫の鳴き声も気になる!後ろ足でふみふみするのを止めさせたいなら
- 発情期の場合は?
- なわばり・マウンティングが原因なら?
オス猫の気になる鳴き声や後ろ足ふみふみ、止めさせる方法ってあるのでしょうか?
発情期の場合は?
発情期にこのような行動が見られたら、繁殖を望まない場合は去勢手術を受けることをお勧めします。
すでに発情期を迎えていることから、去勢手術を受けても、すぐには治まらないこともありますが徐々に落ち着いてくることが多いようです。
なわばり・マウンティングが原因なら
複数の猫を飼っている場合に、このような行動がみられたら、その猫は、なわばりを侵されているように感じているのかもしれません。
それぞれの猫に合わせて居場所を分けたり、お互いの姿が見えないような場所で餌を与えたり、なわばりが侵されるストレスを取り除いてあげてください。
まとめ
猫が足をふみふみする場合には、様々な理由がありますが、特に飼い主さんを悩ませるのはオス猫の発情期にみられる後ろ足でのふみふみでしょう。
後ろ足でふみふみと同時に、大きな声で鳴いたり、メスを求めて落ち着かなくなるなど、オス猫にとっても飼い主さんにとってもストレスになる状態です。
このような場合は、適切な時期に去勢手術を受けることが必要になります。
安全に手術を受けることは猫にとっても多くのメリットがありますので、かかりつけの獣医師に相談の上、去勢手術を検討してみてくださいね!