猫の爪切りは、猫を飼う時に欠かせないお手入れの1つです。
猫の爪切りをしていないと、引っかかれた時に猫の爪から菌が入ってしまうことがあります。
また、猫の伸びた爪がカーテンや絨毯などに引っかかり爪が折れてしまう、巻き爪になり炎症を起こしてしまうといった危険性もあります。
今回は、猫の爪切りはいつから必要か、爪切りの頻度や爪切りのポイント、病院で爪切りをする際にかかる料金などについてご紹介します。
猫の爪切りはいつから必要?
猫の爪切りは、生後1か月~2か月ごろ、爪が硬くなってきてから必要になります。
子猫のころから爪切りをすることで、爪切りに対する苦手意識が少なくなり、成猫になってからの爪切りがスムーズになります。
「猫は爪とぎをするから、爪切りは必要ないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、室内飼いの猫は、外猫と比べて爪を使用する機会が少なく、爪が擦り切れて短くなるということがありません。
そのため、爪切りをすることで飼い主と猫、両方のけがを予防することが大切です。
猫の爪切りの頻度
猫の爪切りは、1か月に1回程度が目安になります。
「膝に乗った時に爪が刺さる」「ふみふみする時に布団に爪が引っかかる」など、日常生活の中で気になったら切るという人も多いようです。
爪が伸びる速度は猫によって異なるので、爪が伸びていないか、日ごろからチェックしてあげましょう。
どこまで切ればいい?猫の爪切りのポイント
いざ、猫の爪切りをしようとしても「猫の爪は、どこまで切って大丈夫なの?」など疑問に思うことが多いのではないでしょうか。
今回は、猫の爪切りをする時の以下の4つのポイントを紹介します。
- 爪をしっかり出す
- 爪の先だけを切る
- 猫が楽な体制で切る
- 素早く切る
初めて猫の爪切りをする方、爪切りをしているけれどコツが分からないと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
爪をしっかり出す
猫の爪は、普段はしまわれ、使う時にだけ出し入れできるようになっています。
猫の爪を切るときは、猫の足先を持ち、爪の付け根を押すことで爪を出します。
爪の根元には、血管が通っているピンクの部分があるので、その部分が見えるまで押しましょう。
爪の根元を軽く押すだけで、簡単に爪を出すことはできます。
押す力が強すぎると猫が嫌がるため、力の入れすぎには注意してください。
爪の先だけを切る
猫の爪を切るときは、爪の先端の尖っている部分だけを切ります。
根元のピンクの部分には血管が通っているので、この部分より先端を切るようにしてください。
ピンクの部分を切ってしまうと、深爪になり出血してしまうことがあります。
もし、出血したときは清潔なガーゼやコットンで押さえて止血をし、血が止まらない場合は病院を受診してください。
猫が楽な体制で切る
猫が楽な体制で爪切りをすることで、嫌がらずに爪切りをさせてくれることが多いようです。
安定する姿勢として、猫を後ろから抱え込むようにし、膝の上に抱っこして座らせるなどがあります。
どのような体制であれば大人しくしていてくれるか、試してみてください。
素早く切る
時間をかけてしまうと、猫がじっとしいることができず暴れてしまうことがあります。
爪を切るときは、1本の爪を数回に分けて切るのではなく、1回で切るようにしましょう。
猫が爪切りを嫌がる時の対策
手足は猫にとって敏感な部分なので、爪切りのときに触られることを嫌がる猫が多いです。
今回は、猫が爪切りを嫌がるときの対策3選を紹介します。
- 数回に分けて切る
- ご褒美をあげる
- タオルや洗濯ネットを使う
猫のためにも爪切りを習慣づけることが大切なので、少しずつでも慣れさせてみてください。
数回に分けて切る
「爪切りを嫌がり、短時間しか大人しくしてくれない」という場合は、一度にすべての爪を切ろうとするのではなく、数回に分けて切ってみてください。
右足だけ、左足だけなど分けて切ると爪切りを再開するときに、分かりやすくていいかもしれません。
どうしても嫌がるときは、1本ずつ切るところから始めてみてください。
ご褒美をあげる
スムーズに爪切りをするために、爪切りが終わった後に褒めてあげる、おやつをあげるなどもおすすめです。
爪切りが終わったらご褒美がもらえることを猫が理解し、爪切りをさせてくれるようになるようです。
また、爪切りの最中におやつを与えるとリラックスして、大人しく爪切りをさせてくれることもあります。
タオルや洗濯ネットを使う
身体全体をバスタオルや洗濯ネットで包むことで、落ち着く猫が多いようです。
無理に身体を抑えると爪切りを更に嫌がるようになってしまうので、暴れるときはバスタオルや洗濯ネットを使ってみてください。
猫の爪切りは大変!病院でかかる料金
嫌がって暴れてしまう、逃げられてしまうなど猫の爪切りは大変です。
対策をしても猫が爪切りを嫌がるときは、プロに任せることも1つの方法です。
病院にもよりますが、爪切りにかかる費用は500円~1000円ほどです。
といはいえ、飼い主が爪切りをしてあげることがベスト。
日ごろから足先を触るなど、爪切りをできるように徐々に慣れさせていきましょう。
まとめ
今回は、猫の爪切りはいつから必要か、爪切りの頻度や爪切りのポイント、病院で爪切りをする際にかかる料金などについてご紹介しました。
猫の爪切りは、苦戦する飼い主さんが多いのではないでしょうか。
病院での爪切りや獣医さんへ相談しながら慣れさせるなど、無理せず愛猫に合った方法を探してみてください。