猫が爪切りを嫌がるようになった理由はトラウマ⁉成功へのステップとは?

猫の爪は、本来獲物を捕まえるための武器のようなものです。

野生の猫は木に登ったり獲物を捕獲しているので、爪が伸びすぎることがありません。

しかし室内で飼われている猫の爪は、飼い主さんがケアをしてあげる必要があります。

とはいえ、そう簡単に切らせてくれませんよね…。

今回は猫が嫌がるようになった爪切りについて、理由や必要性を解説していきます!

猫が爪切りを嫌がるようになった理由は?

もともと猫は、自由に行動する習性があります。

身動きがとれないほど押さえ込まれたり、動きを制限される行為は苦手なのです。

  • 身動きがとれない状態にされる恐怖心
  • 以前爪切りで痛い思いをした
  • そもそも猫は手足を押さえられることが苦手
  • 本能的に嫌である

ここでは、猫が爪切りを嫌がるようになった理由を具体的に説明しますね。

身動きがとれない状態にされる恐怖心

猫が突然しっかりと抱え込まれたら、どんな気持ちになるのでしょうか?

おそらく、嫌な予感しかないですよね。

何か怖いことをされると思い、恐怖心を覚えるのかもしれません。

例えば病院で治療を受ける時、動かないように押さえられます。

そのような体験がある子は、そこで感じた恐怖を思い出しているのかもしれませんね。

以前爪切りで痛い思いをした

最も多いのは、「爪切り=痛いこと」と記憶してしまうケースです。

猫の爪には、神経や血管が通っているので、上手く切らないと激痛を伴います。

一度でも痛い思いをしたら、嫌がるようになる可能性が高いです。

そのため最初は大丈夫だったのに、突然嫌がるようになったらトラウマになっていると考えられます。

そもそも猫は手足を押さえられることが苦手

猫の手足はとても敏感で、ぷにぷにした肉球も触りすぎると怒る子もいます。

特に足は、猫が一番触られたくないところと言われています。

ただでさえ苦手なのに、爪を切られる恐怖も重なって逃げ出そうとするのかもしれません。

本能的に嫌である

猫には、爪とぎをしてケアをする習性があります。

爪とぎをすることで、伸びすぎを防いだりストレス解消になっているのです。

爪を切られることは、本能的な行為の妨げになってしまいます。

その結果、不本意に爪を切られることを嫌がってしまうと考えられます。 

猫の爪切りはなぜ必要?

猫は普段から爪とぎをするので、わざわざ切る必要があるのか迷いますよね。

室内で飼われている猫は、狩りをしたり木に登る機会はほとんどないでしょう。

爪とぎで整えることもありますが、様々な危険を避けるためにも、爪切りは必要です。

  • 家具やカーテンなどの破損を防ぐ
  • ケガや感染症の予防
  • 巻き爪で肉球を傷つけないようにするため

それでは、具体的に解説していきます!

家具やカーテンなどの破損を防ぐ

猫は、揺れ動くものに飛びつきたがりますよね。

もしカーテンがゆらゆらしていたら、鋭い爪をだして飛びかかるかもしれません。

その時に爪が引っかかって宙づりになると、脱臼などの大怪我の恐れがあり危険です。

またソファーやテーブルの脚などで、爪とぎをしてしまう猫ちゃんもいますよね。

その結果ボロボロになってしまい、飛び出した綿などを飲み込んでしまう危険性があります。

ケガや感染症の予防

同居する猫だけではなく、飼い主さんにもケガや感染症のリスクがあります。

代表的なのは、「猫引っ搔き病」です。

原因菌となるバルトネラヘンセラは、主に猫の口腔粘膜や血液から検出されます。

猫がグルーミングをする時に、原因菌が爪に付着してしまいます。

その爪で引っかかれると、傷口から細菌が侵入し感染リスクが高くなります。

また猫から人にも感染するので、ひっかき傷が深くならないように、爪を切る必要があるのです。

巻き爪で肉球を傷つけないようにするため

爪が伸びてしまうと、内側に入り込んで肉球に刺さってしまうことがあります。

もし歩き方がいつもと違ったり不自然な時は、巻き爪の可能性が高いです。

特に10歳以上の高齢の猫ちゃんには、要注意です!

歳をとると動きが鈍く、爪とぎもしなくなると言われています。

巻き爪で痛みを我慢しているかもしれないので、こまめに看てあげてくださいね。

猫が爪切りで暴れたり噛んだ時は病院へ行った方がいい?

 猫の爪切りは、飼い主さんにとっても負担が大きく、覚悟して挑みますよね。

どんなに工夫しても過剰に暴れたり嚙みついてしまう時は、病院に行ってみましょう。

しかし、爪切りだけで動物病院に連れていっていいのか、迷ってしまいますよね。

病院では、治療のほかにも爪切りなどのケアを行っているところもあります。

お家での爪切りが上手くいかない時は、獣医さんにお任せする方がよいでしょう。

経験豊富な獣医さんに切ってもらうことで、猫が抱く「爪切りに対する恐怖心」も和らぐかもしれません。

猫が爪切りを嫌がる時の対処方法は?

まず飼い主さんが、「今から爪を切る!」と気合いを入れすぎないことが大切です。

猫がいつもと違う飼い主さんの様子から、「爪切りだ!」と察してしまうのだそうです。

では、どのように猫の爪切りをクリアすればよいのでしょうか?

  • おやつやオモチャで気を紛らわす
  • 足に触れることに慣れさせる
  • 一度に切らず何回かに分けてみる

ここでは、爪切りを成功させるためのコツを解説しますね!

おやつやオモチャで気を紛らわす

はじめに愛猫が好きなオモチャで遊ばせたり、おやつをあげてみてください。

夢中になっている間に、爪切りがしやすい体勢をとって少しずつ切ってみましょう。

ただし、この時に爪切りの道具を見せてしまうと、警戒されますので注意が必要です!

足に触れることに慣れさせる

普段からのスキンシップで、足に触ることを意識してみましょう。

まず猫が喜ぶ部位をなでて、次第に足に近づいていくと良いです。

おやつをあげながら、嫌がられない程度に肉球を押してみてくださいね。

猫の爪切りをイメージしながら、足を触ることに慣れさせていきましょう。

一度に切らず何回かに分けてみる

嫌がって逃げ出そうとしたら、無理やり続けることは避けましょう。

一度に全て切らず、2~3回に分けて切ってみるのもおすすめです。

愛猫の機嫌がよい時などに試してみてもよいですね。

 

猫の爪切りを安全に行うために必要なアイテムを紹介!

猫の爪切りをする時は、落ち着かせるためのアイテムを上手く使ってみましょう。

爪切りは、猫用のものを使用してください。

  • 洗濯ネットやバスタオルで包んであげよう
  • 猫用の爪切りはハサミ型またはニッパー型がおすすめ
  • 出血に備えて清潔なガーゼも用意

では、一つずつ説明していきます!

洗濯ネットやバスタオルで包んであげよう

猫には、全身を包まれると大人しくなる傾向があります。

おすすめは、洗濯ネットや柔らかい大きめのバスタオルです。

優しく包んで、足だけを出して爪を切っていきましょう。

猫用の爪切りはハサミ型またはニッパー型がおすすめ

猫用の爪切りもたくさんあって、どれを選べばいいか迷いますよね。

初心者には、ハサミ型やニッパー型が使いやすいようですね。

ハサミ型は、子猫や柔らかい爪に適しています。

コンパクトで猫を不安にさせることもなく、楽な姿勢で切ることができます。

爪が厚い大きな猫には、ニッパー型がおすすめです。

力が入れやすいので分厚い爪も簡単に切れますが、音がやや大きいので驚かせないように注意してくださいね。

飼い主さんの手の大きさや、猫の成長に合わせて使い分けてみましょう。

出血に備えて清潔なガーゼも用意

万が一出血したら、清潔なガーゼで圧迫止血をしてください。

少しの深爪ならば2~3分で止血できますが、止まらない場合はガーゼで圧迫しながら病院へ連れていってください。

まとめ

猫の飼い主さんにとって、爪切りは最大の試練ですよね。

でも愛猫の健康を守るために、心を鬼にして挑まなければなりません。

猫が喜ぶオモチャやおやつを使ったり、バスタオルで包んでリラックスさせてあげましょう。

それでも困難な時は、思い切って獣医さんにお任せしてくださいね。

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