猫が一生懸命毛布やバスタオルをぐいぐいと押してセッティングしているのに気づいたことはありますか?
とてもかわいい仕草でいつまでも見ていたくなります。
この仕草、意味はあるのでしょうか?
何歳までしてくれるのでしょうか?
ご紹介したいと思います。
猫のふみふみって何?
猫好きの人たちの間で「ふみふみ」と呼ばれているこの仕草、どんなものなのでしょうか?
「うちの猫もするのかな」と思う方もいるかもしれません。
- ふみふみとは
- ふみふみと一緒に思わずしてしまう仕草
- どんな猫もふみふみするのか
これらについて紹介したいと思います。
ふみふみとは
猫が前足を左右交互にとテンポよく開いたり閉じたりする仕草のことを「ふみふみ」と言います。
人間でいうと一定のリズムで「グー、パー、グー、パー」と手を閉じたり開いたりする感じですね。
猫の性格によっては、真剣なまなざしですることもあれば、目を閉じてうっとりした表情ですることもあります。
ふみふみと一緒に思わずしてしまう仕草
職人のようなまなざしで真剣にふみふみしている猫も、ゴロゴロと喉を鳴らしていることが多いです。
また、思わずよだれが垂れてしまうこともあります。
どちらにしても、リラックスしていることに変わりはありません。
毛布やタオルに吸いついてふみふみするのが好きな猫もいます。
この猫の場合、毛布やタオルを嚙みちぎってしまうことがあるので、飼い主さんはこの切れ端を猫が飲み込んでしまわないように気をつけて見てあげなければなりません。
どんな猫もふみふみするの?
ふみふみが好きな猫、苦手な猫もいますが、基本的にはどんな猫もふみふみします。
ふみふみは猫がまだ赤ちゃんの時、お母さんに甘えているときにする仕草だからです。
なので、子猫はもちろん、大人の猫もお母さんを思い出してふみふみすることがあります。
猫だけでなく、猫よりもずっと体の大きいトラやライオンなどもふみふみします。
動物園に行った時には観察してみてはいかがでしょうか。
猫のふみふみの理由は愛情表現?ストレスアピール?どんな気持ちでふみふみするの?
猫はどんな時に、どんな気持ちでふみふみをするのでしょうか?
人間にとってはただただかわいいこの行動に隠れた意味があるのでしょうか?
もしストレスならやめさせたくなりますよね。
- 猫がふみふみしたい時5選
- 猫がふみふみしたくなる場所
- うちの猫はふみふみが長い?やめさせなくてもいいの?
- 猫がふみふみしているとき飼い主はどうする?
これらについて説明したいと思います。
猫がふみふみしたい時5選
猫がふみふみしたくなるのは、まず第一に「甘えたいとき」です。
まだ赤ちゃんだったときのことを思い出して思わずしてしまう行動だからです。
次に「眠たいとき」、「お腹がすいたとき」です。
こちらも赤ちゃんのときのことを思い出してしてしまうパターンです。
兄弟と一緒に寄り添って眠っていたり、お腹がすいてお母さんのおっぱいをさがしていた時のことを思い出してふみふみしてしまいます。
ほかには「自分の匂いをつけたいとき」、「発情期」です。
猫は思ったよりも独占欲の強い動物です。
「自分のものだぞ」と周りにアピールするために、自分の匂いをつけようとします。
もし、あなたがふみふみされているのなら、あなたはその猫にとって「自分の物」という印をつけられているのかもしれません。
猫がふみふみしたくなる場所
ふみふみは猫がお母さんを思い出してしてしまう仕草なので、ふみふみしたくなる場所はお母さんの体によく似た感触の場所と言えます。
例えば毛布や柔らかいクッション、セーターなどは触り心地がお母さんの体によく似ています。
我が家の猫は私のお腹をふみふみします。
お母さんと思うほど柔らかいお腹なのかとちょっぴり傷つきますが、甘えてくれているのだなと飼い主冥利につきる瞬間でもあります。
うちの猫はふみふみが長い?やめさせなくてもいいの?
ふみふみはその行動そのものに問題はないので、やめさせる必要はありません。
ですが、気をつけたいことが2つあります。
それは何か不安に感じている場合と子作りを考えている場合です。
猫が不安を感じている時に、自分を落ち着かせようとふみふみをすることがあります。
何か環境の変化があった場合などには注意したいです。
また、もし、子作りを考えているなら、オス猫にはやめる練習が必要になります。
なぜなら、ふみふみは赤ちゃんの時の気持ちになってする行動だからです。
赤ちゃんの気持ちのまま、お父さん猫にはなれませんよね。
猫がふみふみしているとき飼い主はどうする?
ふみふみは問題行動ではないので、飲み込んでしまうものがないか気を付けながら「かわいいな」「今は赤ちゃんの気持ちなんだな」と見守ってあげるのが一番です。
体の上でふみふみをするのが好きな猫の場合は、爪のケアが大事です。
幸せな気持ちで見守った後、飼い主さんの体に小さな傷がいくつもできていることになりかねません。
猫は何歳までふみふみするの?
猫の性格によるところが大きいので、「何歳まで」ということはありません。
家の中で暮らす猫にはお母さん猫はいませんが、ご飯や眠る場所の心配をしなくても良いのでシニア猫になってもふみふみをします。
「猫にとって安心できる場所を提供できているんだな」としみじみしてしまいます。
反対に、外で暮らす猫は早く一人で生きていく練習をしなければならないので、ふみふみは早く卒業してしまいます。
うちの猫はふみふみが苦手?ふみふみしない猫もいるの?しなくなるのはこんな時!
性格によっては人間と暮らしていても全然ふみふみをしない猫もいます。
我が家の外から迎えた猫は、家にきて数年間も全くふみふみをしませんでした。
初めてふみふみを見せてくれた時には、一緒に暮らして5年近くが過ぎた頃でした。
「家の猫はツンデレだな」とそのギャップにキュンとしてしまいました。
また、周りにお気に入りの毛布がなくなってしまったり、ベッドが変わったりしたとき、精神的に大人になったときもふみふみをしなくなります。
少々寂しいですが、成長をあたたかく見守りましょう。
まとめ
猫が繰り返す「ふみふみ」は不安や不満というよりも愛情表現の一つです。
それを表現するのに時間がかかる猫もいれば、ほとんど毎日という猫もいます。
猫が「ふみふみ」をしていたら、「自分を信頼して甘えてくれているんだな」と見守って、そのかわいい仕草を堪能しましょう。
「ふみふみ」は「猫マッサージ」と呼ばれることもあります。
体の上で「ふみふみ」されると、絶妙にツボをおさえた良いマッサージになることがあります。
もしかしたら、いつも甘えさせてくれる飼い主さんへ猫からのご褒美なのかもしれません。