通勤や通学で家を空けている間、犬にお留守番をしてもらっている人も多いと思います。
家族がいない時、犬が何をしているか、寂しがっていないか、色々気になってしまいますよね。
ちょっとしたイタズラなら可愛いものですが、トイレの失敗となると犬自身も飼い主も被害は大きくなってしまいます。
留守番中に気をつけたいこと、特にトイレ事情について紹介していきたいと思います。
犬に長時間のお留守番はできる?トイレはどうしてる?
通勤や通学など犬と一緒に外出できない時、犬にはお留守番をしてもらうことになります。
「おやつやお水も用意して準備万端!」と思っても「トイレは大丈夫かな」と新たな不安が生まれることも。
犬にとってのお留守番はどのようなものなのでしょうか?
- 共働きの家族と暮らす犬は留守番が嫌にならないの?
- 長時間の留守番は犬にとってストレス?留守番ができなくなったりするの?
- 犬は留守番に慣れてくれるの?何時間くらいなら大丈夫?12時間以上でも平気?
- 犬の留守番中トイレは大丈夫?失敗しちゃった時のためにどんな対策をしたらいいの?
お留守番中のポイントと合わせて1つずつ解説していきたいと思います。
共働きの家族と暮らす犬は留守番が嫌にならないの?
「家族が共働きで、日中は犬だけでお留守番」というスタイルが主流になりつつあります。
我が家も夫婦共働きなので、愛犬を家に残して家を出なければならない飼い主さんの気持ちはよく分かります。
ですが、留守を任される犬は「留守番」をどう思っているのでしょうか?
実は犬は留守番を「自分の役割」と思ってこなしているフシがあります。
というのも、元々犬は集団で生活していた動物です。
集団の中で割り当てられた役割をこなそうという性質が今も残っています。
寂しがりの性格の犬の場合はトレーニングで自分の役割を学習することができます。
外出から帰宅した後、犬と思い切り遊んだり、お散歩に出かけたりすることで犬の希望を叶えてあげることも大切です。
メリハリのあるトレーニングで犬にお留守番という重大任務をこなしてもらえるようになりましょう!
長時間の留守番は犬にとってストレス?留守番ができなくなったりするの?
これまでお留守番ができていたのに、急に嫌になったりできなくなったりすることはあるのでしょうか?
実は、犬が急にお留守番できなくなることはあります。
それは犬にとってお留守番中に「いつもと違うこと」が続いた時に起こりがちです。
「いつもと違うこと」は例えば工事の大きな音がしたり、雷や地震が起こったりというようなことです。
飼い主さんがいないタイミングで「いつもと違うこと」があると、犬はお留守番そのものが怖くなってしまう可能性があります。
この不安も対策とトレーニングで対応することができるので安心してください。
お留守番の練習をする時と同じで、不安対策のトレーニングも飼い主さんの協力が必須なので、一緒に克服していきましょう!
犬は何時間くらいお留守番できるの?12時間以上でも平気?
仕事の都合や学校行事などでいつもより長く家を空けなければならないこともありますよね。
こんな時、犬にお留守番をしてもらう時間も長くなってしまうことになるのですが、犬は何時間くらいお留守番ができるのでしょうか?
犬のお留守番は、若い、元気な犬でも限界は12時間と言われています。
これはご飯のタイミングに関係しています。
犬は「ちょっとお腹が減ったからオヤツ」とか「今はお腹が空いていないから後にしよう」と調節して食事を摂ることができません。
もし、空腹を紛らわすために食べ物でないものを飲み込んだりしたら命に関わる可能性もあります。
また、寂しがりの犬や、トイレを外でしかしない性格の犬の場合は不安や緊張で問題行動をしてしまうこともあります。
長い時間家を空けることが前もって分かっている場合はペットホテルの利用やシッターさんへの依頼を検討しましょう。
どちらも飼い主さんがいない間の様子を細やかに教えてくれるので、外出中も安心です。
犬の留守番中トイレは大丈夫?失敗しちゃった時のためにどんな対策をしたらいいの?
家を空けている間、「愛犬のトイレが心配」という飼い主さんも多いようです。
私は帰宅後、犬の足に排泄物がついているのに気づいて青ざめた経験があります。
このようなことが起こらないようにどのような対策を取れば良いのでしょうか。
まずは室内でのトイレの場所を工夫してみましょう。
トイレの失敗は犬にとって「場所が分かりにくい」、「リラックススペースと隣り合っている」ということが原因となるようです。
トイレのエリアと床との間に段差をつけたり、柵で囲ったりして床と区別がつくようにしてあげると犬はトイレの場所に困ることが減ります。
また、トイレシートをやや大きめサイズにするだけではみ出しの防止にもなります。
シートの下にビニールを敷くとお掃除も簡単になるのでおすすめです。
ちょっとした工夫で失敗は防げるようですね。
もし、失敗していたとしても犬を大きな声で叱ることは厳禁です。
犬だって、トイレを失敗してしまったことにショックを受けています。
ここで大好きな飼い主さんに叱られると、留守番中にトイレを使うことを怖がって、さらにトラブルを起こしてしまいかねません。
もう1つ注意したいことがあります。
「失敗が飼い主さんがいない時だけ」という場合はメンタル面のケアが必要になってくることがあるので、早めに獣医さんに相談してください。
犬のお留守番用にクレートを設置!トイレのトレーニングにも使える?
犬のお留守番中、安心なスペースの確保のためにクレートを取り入れる方も多いです。
せっかく設置するクレートですから、トイレのトレーニングにも活用できたら嬉しいですよね。
うまく取り入れるにはどう工夫したらよいのでしょうか。
- 留守番中の犬はトイレを使ってる?もし使ってなかったらどうしたらいいの?
- トイレのトレーニングにクレートは有効?ポイントはある?
トレーニングのポイントについて紹介したいと思います。
留守番中の犬はトイレを使ってる?もし使ってなかったらどうしたらいいの?
犬の留守番中、トイレを使っているかどうかも気になりますよね。
帰宅後、使用した形跡のないトイレを見ると、「どこか具合が悪いのでは…」と心配になります。
犬が留守番中にトイレを使わないのには2つの原因があると考えられています。
1つ目は「トイレに行きたいと思わなかったから」です。
留守番中は、お散歩中と違って活動量が少なめです。
活動量が少なくなると、代謝が下がるためトイレにもあまり行かなくても済んでしまうのです。
留守番の時間があまり長くなく、「家族が帰ってきて一緒に遊び始めるとトイレにも行く」という場合はこのタイプかもしれません。
2つ目は「トイレは外でするものと考えているから」です。
飼い主さんと暮らす前、ブリーダーさんやペットショップで「トイレは外で」という習慣が身についてしまった犬は室内でトイレを使う発想がありません。
このタイプの場合は室内でトイレを使うトレーニングをして、「室内のトイレを使ってもいい」と学習してもらいましょう。
犬は個体差もありますが、長い時間おしっこを我慢できてしまいます。
群れで過ごしていたときは自分や仲間を守るために必要だったからだと考えられています。
でも、家族と暮らす犬には、この我慢は必要ありません。
若いときは平気でも、シニアになってから思わぬ病気を引き起こしてしまうリスクもあります。
長く楽しく暮らすために、室内でトイレを使うトレーニングを一緒に頑張ってみましょう!
トイレのトレーニングにクレートは有効?ポイントはある?
お留守番のトレーニングの一環としてクレートを取り入れる方も多いようです。
トイレのトレーニングにも使えたら便利ですよね。
結論から言うと、トイレのトレーニングにクレートは有効です。
トレーニング方法もいくつかあるので、犬の性格や年齢に合わせて選べるので心強いです。
どの方法もクレートを休憩場所や気持ちを落ち着けるスペースとして使っているので、これまでの留守番トレーニングの延長のように感じるかもしれません。
犬にとっても、混乱することなくトレーニングのステップをこなせそうです。
もし、うまくステップアップができなかったとしても、叱らずに見守ってあげてください。
そしてうまくできたら、たくさん褒めてあげてください。
大好きな飼い主さんが喜んでくれると、犬も嬉しいのです。
愛犬の成長を楽しんでトレーニングしてくださいね。
留守番中はトイレシートも有効みたい…使い方にコツはあるの?
犬用のトイレの種類を気にしたことはありますか?
小型犬用、大型犬用だけでなく、周りを囲われているタイプ、折りたためるタイプ、トイレシートとちょっと驚くくらい種類豊富です。
トイレ用品の中でもトイレシートは使い方も色々で悩んでしまいますよね。
- 犬のトイレシートにはどんな種類があるの?
- トイレシートの交換頻度はどのくらい?外出中は交換できないけど大丈夫?
- 犬がトイレシートを引っかいたり噛んだり…どうして?食べちゃったらどうしよう?
トイレシートを使うときのポイントについて解説したいと思います。
犬のトイレシートにはどんな種類があるの?
ペットショップにトイレシートを探しに行くと、様々なメーカーから色々な種類のトイレシートが並べられていて、どれを買おうか迷ってしまいます。
どんなシートを選べばよいのか、ポイントを紹介したいと思います。
選ぶポイントは3つあります。
1つ目は「厚さ」です。
厚さは吸水力の強さに関係しています。
薄型の吸水力があまり強くないタイプは、留守番中に排泄する回数が多くない犬にぴったりです。
反対に何度もトイレを使う犬の場合は2回目、3回目のトイレでも安心な厚型を選びましょう。
もし、トイレに行く回数が少ない犬に厚型を使うと、シートにイタズラをしてしまうことがあります。
トイレに行く回数の多い犬に薄型を使うと、1回目のトイレの跡を避けてシート以外の場所で排泄してしまう可能性があるからです。
2つ目のポイントは「保水力」です。
シーツからおしっこが染み出してしまうと、犬も嫌な気持ちになりますし、飼い主さんもお掃除が大変になってしまいます。
1つ目のポイントと同じように、犬のトイレの癖に合わせて選ぶことが重要です。
3つ目のポイントは「消臭力」です。
お留守番中は窓を閉め切るので、臭いがこもってしまいがちです。
犬は人間よりも嗅覚が優れているのでトイレの臭いがこもってしまうと、人間よりも嫌な気持ちになってしまうはずです。
消臭力は2つ目のポイントの「保水力」と関係しています。
吸水力の強いタイプは消臭力にも優れている傾向があるので、これも犬のトイレの回数や量に合わせて選びましょう。
トイレシートはメーカーによって力を入れているポイントも様々です。
お留守番中、快適に過ごすためには、飼い主さんの観察で得られる情報がとても重要です。
トイレの回数や1回当たりの量をよく観察してピッタリのシートを選んであげましょう。
トイレシートの交換頻度はどのくらい?外出中は交換できないけど大丈夫?
外出先から帰ってきて1番最初にすることがトイレのお掃除という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
できることならトイレを使ったらすぐに交換してあげたいところですが、生活スタイルによっては無理なこともあります。
頻繁にトイレシートの交換ができない生活スタイルの人は、シートの保水力で回数をカバーすることができます。
保水力に優れたシートを選んだ場合は、外出前と帰宅後の交換で十分対応できます。
犬の生活パターンと家族の外出のパターンに合わせて何種類かシートを用意してセットしてあげるのがベターなようです。
犬がトイレシートを引っかいたり噛んだり…どうして?食べちゃったらどうしよう?
「トイレシートで排泄できるようになっているのに、帰宅すると犬がシートを破っている」というトラブルに直面したことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
どうして犬はトイレシートにイタズラをしてしまうのでしょうか?
これもいくつか原因があります。
まず考えられるのは「楽しかったから」です。
何かの拍子にシートが破れてしまい、中からふわっとしたものが出てきたとなると、好奇心たっぷりの犬はもう夢中です。
帰ってきた飼い主さんのリアクションを見て「飼い主さんが注目してくれた!」と勘違いしていることもあります。
この場合の対策は、「シート自体をカバーする」です。
間違った理解を直すよりもメッシュのついたトレーを取り入れることで被害を最小限にすることができます。
次に考えられるのは「ストレス解消」です。
運動不足や、お留守番中に退屈してトイレシートに八つ当たりしてしまうことがあります。
この場合の対策は「ストレスの元を分析して取り除く」です。
犬の様子をよく観察してストレスの元を取り除くことで、イタズラに興味をなくすように誘導しましょう。
どの原因によるイタズラだったとしても、切れ端を食べてしまうと大変です。
少しだけなら大きな問題にはなりませんが、たくさん食べてしまうと胃腸障害や、最悪の場合、腸閉塞を起こしたり手術が必要になることもあります。
もし、元気がない、うんちをした形跡がないといった場合は早めに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
自分や家族が外出している間、愛犬には快適に過ごしていてほしいですよね。
「トレーニング」と聞くと何か厳しいことを連想してしまいがちですが、トイレのトレーニングは決して辛いものではありません。
犬はとても賢いですし、子犬ならそれに加えて好奇心も旺盛です。
きっとアスレチックやゲームのようにチャレンジしてくれるはずです。
飼い主さんもゲームのような感覚で愛犬が1つ1つミッションをクリアしていく様子を見守ってください。
留守番中のトイレ問題が解決すると、これまで掃除やシャンプーに使っていた時間を愛犬と楽しく過ごす時間にスライドすることができます。
ぜひ愛犬と「トイレ問題」をクリアしてハッピーな生活を楽しんでください!