牧羊犬として有名なボーダーコリー。
白と黒の毛色がよく知られていますが、実はボーダーコリーの毛色にはたくさんの種類があるんです。
その中に「ブルーマール」という毛色があります。
人気のある毛色の一つですが、どんな特性があるのでしょうか?
ブルーマールのボーダーコリーの性格や寿命など、知っておくといい情報をまとめてみました。
また、ボーダーコリーの毛色には聞きなれないものがたくさんあります。
そんなボーダーコリーの毛色についてもご紹介します。
【ボーダーコリー】ブルーマールってどんな犬?性格などの特徴や販売について
ブルーマールはグレー・ブラック・ホワイトが混ざった個性的な毛色で、大理石のようなまだらな模様があることから付いた名前と言われています。
- 【ボーダーコリー】ブルーマールの性格について
- 【ボーダーコリー】ブルーマールだと値段はどのくらい?
- 【ボーダーコリー】ブルーマールの里親募集はある?子犬は?
ブルーマールのボーダーコリーとはどんな犬なのでしょうか?
早速見ていきましょう!
【ボーダーコリー】ブルーマールの性格について
ボーダーコリーは、毛色による性格の違いはないと言われています。
頭の良さ・状況判断能力は犬界随一と言われるのがボーダーコリーです。
性格は思慮深く従順で家族に対して愛情深く、甘えん坊が多いと言われています。
しかし聡明さと周りの状況を察知する能力の高さによる警戒心から、見知らぬ人や子供に攻撃・威嚇をしてしまうことがあるようです。
動くものを反射的に追いかけようとする傾向があるため、事故の危険性が高いとも言われています。
訓練やしつけが肝心のようですね。
スムースコートかロングコートかによって性格が異なるようです。
スムースコートのボーダーコリーはロングコートの子に比べて身体能力が高く、性格はややきつめで神経質な傾向があると言われています。
オスとメスでも性格が異なり、メスの方がオスより比較的穏やかなようです。
【ボーダーコリー】ブルーマールだと値段はどのくらい?
ブルーマールは人気があるものの珍しい毛色のため、相場は高めのようです。
20~30万円くらいと言われています。
模様・色の入り方、目の色や血統によっても値段が変わってくるので、場合によっては50万円ほどになることもあるようです。
【ボーダーコリー】ブルーマールの里親募集はある?子犬は?
ブルーマールのボーダーコリーの里親募集も見受けられるようです。
やむを得ない事情の場合もありますが、ボーダーコリーは飼育放棄も多いと言われています。
性質をきちんと理解せずに安易な考えで飼い始める人が多いことが原因のようです。
ボーダーコリーレスキューネットワーク(BCRN)という非営利のボランティア団体が設立されているので、相談してみるといいかもしれません。
里親になるなら、比較的安価でボーダーコリーを迎えることができるでしょう。
しかし子犬の里親募集は少なく、大抵は成犬です。
しつけの開始は早ければ早い方が良いと言われています。
成犬の場合、しつけには時間がかかるということを忘れないようにしましょう。
【ボーダーコリー】ブルーマールの寿命と病気について
ボーダーコリーには、ブルーマールのように「マール」とつく毛色がいくつかあります。
それは、遺伝子に「マール因子」が含まれている個体ということになるようです。
このマール因子によって、全体や部分的に色素が薄くなった毛色になると言われています。
ブルーマールのボーダーコリーを迎えるにあたって、知っておくべきことがあるようです。
- 【ボーダーコリー】ブルーマールの寿命はどのくらい?
- ボーダーコリーに多い病気とブルーマールの場合の病気のリスクについて
前もって知っておくことで、対応できることもあるかもしれません。
準備しましょう。
【ボーダーコリー 】ブルーマールの寿命はどのくらい?
ボーダーコリーの平均寿命は、10~17歳とされています。
ブルーマールの場合にどのくらいになるかは、はっきりしませんでした。
気になるのは、ブルーマールが持つマール因子は毛色にだけでなく身体機能にも働く場合があるということです。
マール因子が身体機能にも働くと、身体に様々なトラブルを引き起こすことが報告されています。
このことが寿命にも影響する可能性はあるのかもしれません。
とはいえ生活環境や健康管理に十分気をつけることで、長生きできる可能性も上がっていくようです。
ブルーマールの子の場合には特に、日頃の健康管理が必要不可欠と言えるでしょう。
ボーダーコリーに多い病気とブルーマールの場合の病気のリスクについて
ボーダーコリーのブルーマールなど「マール因子」を持つ子の場合、病気になりやすい・先天性の遺伝子疾患を発症する危険性が高いと言われています。
耳が聞こえなかったり、目が見えないといった障害や心疾患を持って生まれてくることもあるようです。
マール因子を持つ犬同士を掛け合わせた場合のリスクはさらに高く、過酷な状況に置かれる子が増えることが考えられます。
体の一部分にだけマールの模様があるという場合もあるので、見落とさないようにしましょう。
また、一見マール因子を持っていないように見える毛色でも、実は隠し持っているということもあるようです。
マールの毛色を持つ犬同士の繁殖はもちろんですが、マールの毛色を持っているなら繁殖を避けるほうが安全かもしれません。
ボーダーコリーが気をつけたい遺伝性疾患には
- CL症(セロイドリポフスチン症)・一般的に1歳~2歳ごろに発症する致死性の神経疾患
- TNS(遺伝性好中球減少症)・生後数週間~7ヶ月までに発症、免疫力の低下により感染症にかかりやすくなる病気
- CEA(コリーアイ異常)・発症しないこともあれば失明に至ることもある眼疾患
- PRA(進行性網膜萎縮症)・網膜の変性によって視力が徐々に低下し失明に至る病気
- HD(股関節形成不全)・股関節が緩み、炎症や痛みがあらわれる整形外科学的疾患
- CED(肘関節形成不全)・前足の肘関節の発育不全により炎症や痛みがあらわれる整形外科学的疾患
- グレーコリー症候群(周期性好中球減少症)・子犬期に発症するグレー系の毛色のボーダーコリーに見られるTNSに似た血液の病気
があります。
ブルーマールの場合は、グレーコリー症候群に該当するボーダーコリーと言えるでしょう。
ボーダーコリーの遺伝性疾患は、予防法や治療法が見つかっていないものが多いというのが現状と言われています。
早期発見・早期治療が大切です。
飼い主さんが気をつけるというだけでなく、子犬の時から検査を受けたり定期的に健康診断を受けるようにしてください。
ブルーマールのボーダーコリーを迎える場合には、こういった病気についてある程度予習しておくことが大事かもしれません。
また、その子の健康状態や親犬のことを確認しておきましょう。
マール因子の危険性と合わせて考えてみて、最後まで面倒を見るのは難しいと感じるなら諦めることも大切です。
販売目的で無理な交配をする悪質なブリーダーがいるということも覚えておきましょう。
マール因子が毛色にのみ働いている場合は、健康状態に問題はないと言われています。
ブルーマールのボーダーコリーの中にも、たくましく育ちチャンピオン犬になる子もいるようです。
毛色の問題というより珍しい色だけを追求し、健康などのその他の要素を一切無視した繁殖に問題があると言えるかもしれません。
ブルーマールタンってどんな色?ボーダーコリーの色々なカラーについて
ボーダーコリーの毛色はたくさんの種類があります。
ジャパンケネルクラブ(JKC)で公認されているもので、35種類もあるそうです。
- 【ボーダーコリーのカラー】ブルーマールタンとは?トライカラー・チョコマール・ブルーホワイトについて
- 【ボーダーコリーのカラー】ベージュ?ウィートンホワイト?クリームホワイト?イエロー?どう違うの?
バリエーションが豊富なボーダーコリーの毛色について見てみましょう!
【ボーダーコリーのカラー】ブルーマールタンとは?トライカラー・チョコマール・ブルーホワイトについて
ブルーマールタンとは、ブルーマールの毛色に「タン」という黄色がかった茶色が少し入った毛色のことです。
「タン」は耳の内側・マユ・頰・足などポイントとなる部分に少し入っているという特徴があります。
この「タン」が入った毛色のことを総称して「トライカラー」と呼ぶそうです。
トライカラーはブラック&ホワイトにタンの組み合わせをよく見かけるかもしれませんね。
ブルーマールと同じくマールの模様を持つボーダーコリーに「チョコマール」という毛色の子がいます。
チョコレートのようなこげ茶色の濃淡でマールのまだら模様があるのが、チョコマールです。
マール因子を持つ毛色なのでマール因子の注意点について理解しておくようにしましょう。
チョコより薄い毛色を、海外では「ライラック」日本では「イザベラ」と呼ぶそうです。
ブルーホワイトもボーダーコリーの中で人気のあるカラーの1つと言われています。
ブルーは青みがかったグレーの色なので、ブラック&ホワイトの毛色のボーダーコリーよりソフトなイメージになるかもしれません。
ブルーホワイトは、隠れマールでなければマール因子を持っていない毛色です。
グレー系の毛色と言えるので、グレーコリー症候群には注意しておくといいかもしれません。
【ボーダーコリーのカラー】ベージュ?ウィートンホワイト?クリームホワイト?イエロー?どう違うの?
ベージュやウィートンホワイトはジャパンケネルクラブが公認するボーダーコリーの毛色ではないようです。
レッドの色の濃さの違いで、ブリーダーさんの間ではレッド・クリーム・ウィートンと呼び分けることがあると言われています。
ウィートンは小麦色と言われているものの、クリームホワイトやイエローとの違いはあまりよくわからないようです。
場合によっては、ウィートン(クリーム)と表記されることもあります。
まとめ
ボーダーコリーのブルーマールや、様々な毛色についてご紹介しました。
マールの毛色を持つ子を迎える場合には、より準備しておくことが大切のようですね。
営利目的での繁殖による被害は、見聞きしていても本当に辛いものです。
でもその中で生まれてきた子たちには、一匹でも多く幸せを感じてもらいたいと願わずにはいられません。
もしそんな子を迎える機会があれば、ぜひ一緒に素敵な時間を過ごしてくださいね。