愛犬が夏にご飯を食べないのは夏バテのサインかも?食事の工夫で対策&予防しよう

犬も人間と同じように夏バテをします。

さらに犬は汗がかけず、熱を発散させるのが苦手な動物です。

高温多湿が続くことで体に熱がこもりやすくなり、元気や食欲がおちてしまいやすいくなります。

愛犬の夏バテを予防し、解消してあげたいですね!

この対策法も、人間と似ていると感じることが多いでしょう。

夏は食事量が減るのはなぜ?大きな犬・子犬・老犬は特に注意

犬の夏の食事量は、過ごしやすい春や秋を基準にすると15%~20%減るといわれています。

年齢や体格によって、暑さの影響が大きくなるので注意が必要ですよ!

1才までの子犬(パピー犬)、7才以上の老犬(シニア犬)も、成犬よりも体力が落ちるので気を付けてあげましょう。

肥満気味のワンちゃんは、体脂肪の分だけ暑さを感じるようです。

短頭種やダブルコートの犬種、筋肉質なワンちゃんも夏バテをしやすいので、普段と違うところがないかを見ておきましょう。

ご飯を食べない!病気?犬の夏バテのサイン

 愛犬がご飯を食べてくれないと心配になりますね。

それは愛犬からの夏バテの「サイン」かもしれません。

犬の夏バテを疑う代表的な6個の不調を確認しましょう。

  • 食欲不振
  • いつもの食べなれているご飯を食べない
  • 食べようとするのに食べない
  • おなかが緩くなる・便秘気味
  • 体重が減る・増える
  • いつもより元気がない・だるそうに寝ている

春や秋と極端に違うところに気付くことがポイントです。

食欲不振

他に異常はないのにご飯を食べない、ということはありませんか?

元気はあるのに食べないのは、夏バテしているのかもしれません。

食欲不振は、様々な病気の兆候でもあります。

あまり食べないだけでなく元気もない時は、病院に相談しましょう。

いつもの食べなれているご飯を食べない

食べなれているご飯や、いつもは完食しているものを残していませんか?

ご飯や器、環境を変えてもいないのに食べないのは暑さのせいかもしれません。

おやつは食べるのに食事はとらない場合も、夏バテの可能性があります。

食べようとするのに食べない

おなかが空いていて食べたそうなのに、結局口を付けない…ということはありませんか?

食べたいのに食べられないのは、愛犬にとってもストレスになってしまいますね。

体力が落ちているところにストレスも加わると、別の病気になってしまう心配も出てきます。

おなかが緩くなる・便秘気味

愛犬の排便で気になることはありますか?

夏バテしていると消化器官の働きが弱くなりやすいのです。

胃腸に不調が現れると、おなかが緩くなったり便秘気味になることがあります。

変化に気づくためにも、普段から愛犬の排便確認は大切です。

体重が減る・増える

夏場、体重をチェックすると減っていたりしませんか?

食べる量が少なくなると、体重が減るのは当然とも思えますが、急激に減ったり増えていることがあれば、別の病気も疑いましょう。

いつもより元気がない・だるそうに寝ている

愛犬が日中だるそうだと感じることはありませんか?

暑さで体力が消耗していると、動くのが辛いのでしょう。

散歩で歩くのが遅い、散歩に行きたがらず寝ているのも夏バテの可能性が高いです。

ご飯を食べないときの対処法!食べやすくする工夫

暑さで体力が落ちているなら、なおさら愛犬にご飯を食べて欲しいですね!

飼い主さんが愛犬のためにできる食事の工夫を6個ご紹介します。

  • 涼しい時間に食事をあげる
  • トッピングをしてみる
  • お湯や肉スープなどの水分でふやかしてみる
  • ウエットフードを与えてみる・混ぜてみる
  • 小分けで与えてみる
  • 食べないものはすぐに片づける

犬は汗をかきませんが、水分補給は必須です!

お水もしっかり飲ませながら、併せて食事対策をしてみてください。

涼しい時間に食事をあげる

エアコンを付けていても、外気温が上がると室内温度も上がってしまことがあります。

愛犬がいつもの時間で食事を食べない場合は、涼しい時間帯に食事をあげてみてください。

トッピングをしてみる

夏場はドライフードだけだと食べにくいのかもしれません。

食事に変化を付けてあげるためにトッピングをしてあげるのも良いでしょう。

ただし、トッピング量や頻度を増やしすぎるとわがままになってしまったり、健康にも良いとは言えません。

まずは他の方法を試して、ダメだったら検討することをおすすめします。

お湯や肉スープなどの水分でふやかしてみる

ドライフードに水分を含ませると食べやすくなりそうですね。

さらに水分補給にもなるのでおすすめの方法です。

お湯や犬用の温かいスープをかけると、香りがたって食欲増進になります。

冷たい水でふやかしたり冷蔵庫で冷やしたものなら、ほてりを抑えてクールダウンができます。

ウエットフードを与えてみる・混ぜてみる

愛犬がなかなか食べてくれないことが続くなら、ウエットフードをあげてみましょう。

水分量が多く風味もあるので、好むワンちゃんが多いです。

はじめはいつものご飯に少しずつ混ぜ、量を調整してみてください。

やわらかくて消化に良いので、子犬やシニア犬にもおすすめですが、カロリーが高めだったりドライフードを食べなくなる可能性もあるので、与えすぎには注意しましょう。

小分けで与えてみる

愛犬がいつもの量を食べないなら、少しずつ小分けにあげてみましょう。

夏場は食事が腐りやすくなります。

ドライフードは傷みにくいといわれますが、夏は温度だけでなく湿度も高いので心配です。

小分けにパックされたご飯を、夏場だけでも用意しておくと安心ですね!

食べないものはすぐに片づける

食べないご飯をいつまでも出しっぱなしにするのはやめましょう。

ご飯が傷んでしまいますし、衛生的にも良くありません。

「出しておいたら食べるかもしれない」と思うかもしれませんが、食中毒を避けるためにも30分前後で片付けるのが良いでしょう。

夏バテにおすすめの食材!バランスが大切

 バランスが取れた食事は、夏バテの予防になり免疫力をあげることができます。

何をあげるか迷ったときに参考になる食材をあげてみました。

  • 豚肉・馬肉などの肉類は喜ぶワンちゃんも多い
  • 夏野菜などの旬の野菜を取り入れる
  • お酢にはうれしい効果がたくさん

手に入りやすい食材ばかりなので、ぜひいつもの食事に取り入れてあげてください。

なお、犬にも食物アレルギーがあるので、飼い主さんご自身で愛犬の様子をよく観察しながら、少量ずつ与えてくださいね。

豚肉・馬肉などの肉類は喜ぶワンちゃんも多い

肉には体づくりにかかせないタンパク質が豊富に含まれています。

豚肉は疲労回復効果があるといわれています。

スーパーで買えるもので良いので、脂身を避けて与えましょう。

馬肉は鉄分やミネラルが多く、低カロリーが嬉しいポイントです。

スーパーで見つけられないときは通販で購入できますよ!

夏野菜などの旬の野菜を取り入れる

旬の野菜には、その季節に必要な栄養がたくさん含まれています。

きゅうりやトマトのように夏野菜はみずみずしく、食事でも水分を取りやすくなります。

夏のおやつにはスイカがおすすめです。

種を取り、小さく切って適量をあげましょう。

食べすぎるとおなかが緩くなりやすいので、与えすぎには注意してくださいね。

お酢にはうれしい効果がたくさん

お酢は胃腸の調子を整え、疲労回復や食欲増進の効果があるといわれています。

さらに殺菌効果もあるので、飼い主さんがこまめに交換できないお留守番中の飲み水に少量を混ぜておくのがおすすめです!

黒酢やリンゴ酢が飲みやすいワンちゃんが多いようです。

より食欲が落ちてしまう!食べないときにしない方が良いこと

愛犬のことを思ってしたことが、逆効果になってしまうこともあります。

ご飯を食べないときは2つのポイントに気を付けましょう。

  • おやつを多めにあげてしまう
  • 暑さを避けるために散歩・運動をやめる

意外とやりがちなことなので、ぜひチェックしておいてください。

おやつを多めにあげてしまう

おやつなら食べるからといって、与えすぎには注意しましょう。

体によくありませんし、おやつだけでおなかが満たされ、さらにご飯を食べなくなるかもしれません。

それにより夏バテがひどくなる可能性もあります。

暑さを避けるために散歩・運動をやめる

暑くて散歩に出るのは危険だと思う日もあるかもしれません。

そんな時は、涼しくした室内で愛犬と遊んであげましょう。

動かなければおなかも空きませんし、運動不足は良くありませんよね。

散歩の時間帯を、涼しい朝晩に変えてみるなどの工夫もしてみましょう。

夏バテは放置しないで!何日様子を見る?治療・病院に行くタイミングは?

愛犬が夏バテしているかもしれない時、どのくらい様子を見るべきか迷いますよね。

たかが夏バテと思わずに、心配なことがあれば病院に相談してみてくださいね。

夏バテと似た症状と、病院へ行く判断基準の例をご紹介します。

  • 熱中症かも?放っておくと危険な理由
  • おやつも好物も食べなければ病院へ

特に子犬やシニア犬は早めの対処をおすすめします。

熱中症かも?放っておくと危険な理由

夏バテかと思っていたら、実は熱中症ということもあります。

熱中症は室内でも起こり、急に症状が出て非常に危険です。

愛犬が水を全く飲まない場合や、呼吸が荒いなどがあれば、脱水を起こしている可能性もあります。

万が一、痙攣を起こした場合には、急いで病院へ行きましょう。

おやつも好物も食べなければ病院へ

ご飯を食べないときでも、おやつなら食べられることがあります。

好きなおやつも食べないようなら、別の理由で食べられないのかもしれません。

病院に相談してみるのが良いでしょう。

まとめ

犬はしゃべることができません。

「エアコンを付けて!」「暑いから温度を下げて!」「お水が飲みたい!」と伝えることができないのです。

だからこそ、飼い主さんが愛犬の様子をしっかり見て、気付いてあげることが重要です。

夏場だけでなく、他の季節も普段の様子を理解しておくことで、小さなサインにも気付きやすくなりますよ。

食事は健康管理の基本です。

ゆっくり食べているときは優しく見守り、残してしまったことを怒ったりせず、少しでも食べられたことを褒めてあげてほしいです。

夏バテしてしまうと、夏本番を過ぎてもすぐに調子は戻りません。

愛犬と暑い夏を乗り切るため、水分補給を忘れず、予防から取り組んでいきましょう!

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