ドイツ原産の大型犬で、筋肉質で美しい体を持つ「ワイマラナー」。
その高貴な見た目から、「カッコいい!」と思わず言葉が漏れてしまいます。
飼育頭数はそこまで多くないものの、日本でも愛好家が存在しており、大切に育てられているワイマラナーがたくさんいます。
今回は、
- ワイマラナーの寿命
- ワイマラナーの遺伝病
などについてまとめてみましたので、ご参考ください。
大型犬ワイマラナーの寿命や特徴について
まずは、ワイマラナーの寿命や基本的な特徴について。
- ワイマラナーは飼いにくい・デメリットも多い?しつけのしやすさについて
- ワイマラナーは臭い・怖いなどのネガティブイメージもある?
- ワイマラナーの寿命・値段相場はどれくらい?珍しいノロジカ色・里親になれるかについても
ひとつずつ説明していきます。
ワイマラナーの寿命は短い?
ワイマラナーの寿命は10年~14年ほどと言われています。
大型犬の平均的な寿命と同じくらいと考えて良さそうです。
ワイマラナーは飼いにくい・デメリットも多い?しつけのしやすさについて
ワイマラナーは、頭がよくしつけがしやすいと言われています。
個体差はありますが、しつけに困るケースは少ないようです。
ただ、大型犬のため力が強く、子どもにリードを持たせるのは危ないでしょう。
力の強い大人がしっかりとハンドリングできる環境が必要になります。
また、ワイマラナーはドイツ原産の猟犬で、シカや熊などを狩ることもできるようです。
元々運動量を必要とする犬種ですので、広い場所でしっかり運動させられる人でないと、ワイマラナーを健康的に飼育するのは難しいでしょう。
また、非常に寂しがり屋でお留守番が苦手という話も。
ワイマラナーを飼いたい方は、そのあたりの特性も理解したうえで、責任を持って付き合っていく必要があります。
ワイマラナーは臭い・怖いなどのネガティブイメージもある?
ワイマラナーを飼っている人の中に、「ワイマラナーは体臭がキツめ」と思っている人もちらほらいるようです。
ワイマラナーは油っぽい臭いがすることがあるようですが、もともと犬は臭いがありますので、割り切って付き合っていくしかないでしょう。
臭いが気になるからといって、シャンプーをしすぎると肌がカサカサになってしまい、皮膚炎になってしまうことがあります。
臭いが気になる場合でも、お風呂の頻度や使用するシャンプーについては、獣医師さんと相談した方がよいですね。
なお、臭いとは違う話になりますが、ワイマラナーについて調べていると「怖い」という検索ワードもありました。
たしかに、淡い色の目やつややかな毛並み、大型の体格が日本ではなじみのない外見ですので、はじめて間近で見るとビックリするかもしれません。
しかし、よく顔を見てみると、人間のように表情が豊かでかわいいということに気が付きます。
ワイマラナーの値段相場はどれくらい?珍しいノロジカ色・里親になれるかについても
ワイマラナーの値段ですが、20~30万円が相場のようです。
比較的珍しい犬種のため、ペットショップで販売されていることは少ないかもしれません。
ブリーダーから直接お迎えすることが基本になりそうですが、里親を募集しているケースもあります。
以前、里親サイトを見た際に、本当に美しい素敵なワイマラナーが掲載されていました。
ワイマラナーを飼いたい方は、里親になることも視野に検討してみてください。
なお、「ノロジカ色(赤みがかったグレー)」のワイマラナーは比較的珍しいようです。
珍しいため価格も上がります。
珍しく高値で取引されるということは、遺伝病を顧みず繁殖させるブリーダーもいるということですので、信頼できるブリーダーからの購入が必須となります。
ワイマラナーロングコート(長毛/ロングヘアード)の寿命や飼う場合の注意点
短毛のワイマラナーですが、まれに長毛(ロングコート/ロングヘアード)も存在します。
- ワイマラナーロングコート(長毛)の寿命や特徴
- ワイマラナー ロングコートの値段は?ブリーダーを選ぶ際に気を付けること
こちらについて解説します。
ワイマラナーロングコート(長毛/ロングヘアード)の寿命
ワイマラナーのロングコートの寿命が、短毛と異なるという情報は見つけられませんでした。
基本的には短毛と変わらないと考えてよいのではないかと思います。
ワイマラナー ロングコートの値段は?ブリーダーを選ぶ際に気を付けること
ワイマラナーのロングコートは、ノロジカ色と同じく珍しいです。
値段は短毛に比べると上がる傾向にあるようですが、ブリーダーによっても異なるので一概には言えません。
また、珍しいタイプのワイマラナーであるため、遺伝病検査をせず繁殖させ高値で売るというケースも起こりやすいです。
ロングヘアードのワイマラナーをお迎えしたい場合は、犬のことを第一に考えてくれる信頼できるブリーダーかどうか、見極める必要があります。
見極め方のひとつとして、遺伝病検査をしているブリーダーを選ぶのがおすすめです。
ワイマラナーの注意すべき病気と遺伝病について
ワイマラナーがかかりやすい病気があります。
- ワイマラナーは胃捻転になりやすい?
- ワイマラナーはPRA(進行性網膜萎縮症)になりやすい?検査費用は?
- ペット保険アニコムの遺伝子検査を個人で受けることは可能か
ワイマラナーをお迎えしようと思っている人は、必ず読んでおいてくださいね。
ワイマラナーは胃捻転になりやすい?
ワイマラナーは胃捻転になりやすいと言われています。
胃捻転とは、字の通り胃がねじれてしまうことで、ご飯を食べた後すぐに運動をすることで起きてしまうといわれています。
胃捻転は、早く処置しないと命にかかわる病気です。
食事のあとはゆっくり過ごせるように、いつも配慮してください。
ワイマラナーはPRA(進行性網膜萎縮症)や高尿酸尿症になりやすい?検査費用は?
犬の遺伝病としてPRAと呼ばれる進行性の目の病気がありますが、ワイマラナーが特別なりやすい病気というわけではないようです。
ワイマラナーがなりやすい遺伝病としては、
- 高尿酸尿症
- 血友病
が挙げられます。
親がその病気や因子を持っていると、子供も受け継ぐことになります。
そのため、きちんとしたブリーダーでは親の遺伝子検査をして、病気になるリスクが低い親のみを繁殖させます。
しかし、お金がかかるなどの理由で検査をしていないブリーダーも存在します。
遺伝病を持っていると知っていれば、予め注意して付き合っていくことができますが、ブリーダーからそのような情報がもらえなかったり、そもそも検査をしておらず分からないケースは注意が必要です。
検査を怠るようなブリーダーから購入することは、遺伝病で苦しむワイマラナーを増やしてしまうことにも繋がります。
ワイマラナーをお迎えしようと思っている方は、きちんと検査をしているブリーダーからお迎えするようにしてくださいね!
ペット保険アニコムの遺伝子検査を個人で受けることは可能か
ペット保険の大手「アニコム損保」では、遺伝子検査をペットショップやブリーダー向けに提供しているようです。
しかし、(2019年の情報しかありませんでしたが、その時点では)個人への検査提供は行っていないとのこと。
他のサービスで、遺伝子検査が5000円ほどでできるものもあるので、愛犬の健康管理のために活用してみても良いですね。
まとめ
ワイマラナーは日本では比較的珍しい犬種で、ノロジカ色やロングコートともなると、さらに出会いにくいです。
寿命は10年~14年ほどで、遺伝病のリスクもそれなりにある犬種のため留意しましょう。
ブリーダーからお迎えする際の価格は20万円~が相場ですが、高値をつけやすい犬種でもあるため、悪質な繁殖を行うブリーダーには注意が必要です。
里親募集サイトにもワイマラナーの掲載を見つけたことがあります。
ワイマラナーをお迎えしたい方は、里親になることも検討してみると良いですね。