秋口になると、鮮魚売り場でチラホラ「新物さんま」をよく見かけるようになり、季節の移り変わりを感じますよね。
焼くと香ばしい匂いにつられて、愛犬が欲しがるのよね~なんて方も多いのではないでしょうか。
実際さんまには、良質なたんぱく質や栄養素が豊富に含まれていて、積極的にあげたい食材でもあります。
特に、缶詰は骨まで柔らかくなっていて、カルシウムも豊富です。
でも、「魚のどの部分をあげたらいいのだろう?」「アレルギーとか心配だしなあ~」など、悩むことはたくさんですよね。
そこで今回は、さんまをはじめとした犬が食べることのできる魚や缶詰を調査し、同時にアレルギーやヒスタミン中毒についても、くわしく説明していこうと思います!
犬はさんまを食べれるの?
自分の知識不足であげてはいけないものをあげてしまって、愛犬に苦しい思いをさせるなんて、絶対に避けたいことですよね。
でも、さんまは大丈夫です!犬に重篤な中毒をおこすような成分は含まれていません。
じゃあ他の魚は?と気になりますよね。
- 犬が食べていい魚はどれ?
- 犬が食べれる魚のおすすめは?
- 犬に食べさせたい!美味しい白身魚レシピ!
食べられる魚の種類が増えると、食事も楽しくなりますね!レシピもあげましたので是非ご覧ください。
犬が食べていい魚はどれ?
・まぐろ、かつお、さんま
赤身のお魚は、高タンパク低脂肪に加え、鉄分の多さが特徴です。
さんまに多く含まれるたんぱく質は、体の様々な部分を作るのに必要な栄養素ですので、積極的に食べたい魚の一つです。
・さけ、たい
白身のお魚は、低カロリーで身が柔らかく消化によいのが特徴です。
さけの身は本当は白身で、小海老などを主食としているため身が赤になるそうですよ。
・さば、あじ、いわし
青魚に多く含まれるEPAやDHAには、愛犬の血液をサラサラにしてくれる効果があります。
また、カルシウムも多く含まれるので、イライラしているときなどに食べさせると落ち着きますよ。
・ぶり、うなぎ
2つとも脂肪分が多いお魚なので、湯通しなどしてなるべく油を落として量を少なめにしてあげることをおすすめします。
犬が食べれる魚のおすすめは?
魚を普段食べたことがない犬やあげたことがない飼い主さんは、始めはあまり癖のない白身魚から食べさせるのがおすすめです。
なぜなら白身魚は人間の赤ちゃんの離乳食にもよく使われており、アレルギーが心配という方でも、比較的安心してあげることができるためです。
種類でいうと、さけなどが安価で通年手に入るものなので使いやすいですね。
犬に食べさせたい!美味しい白身魚レシピ!
・無添加さけジャーキー
- さけの骨を取って、皮ごと細長くカットする
- 160度のオーブンで40分ほど焼いて完成!
・白身魚のヘルシースープ
- ニンジン、小松菜、ブナシメジをみじん切りに、ゴボウはすりおろし白身魚は1口サイズに切ります。
- 鍋に1を入れ、浸るぐらいまで水を入れ、ニンジンが柔らかくなるまで中火で煮込みます。
- 最後にごま油を入れて、白身魚をほぐしたら完成!
犬にさんまの内臓を食べさせても大丈夫?
人間でも、さんまの内臓や皮を食べないという方多いですよね?
私も内臓は苦くて苦手なので、いつも残してしまいます。
- 犬は魚の内臓や皮は食べれるの?
- 犬の魚アレルギーが心配!ヒスタミン中毒ってどんなもの?
犬にさんまの内臓をあげることは、問題はないとされていますがちょっと心配ですよね。
これより他の魚の内臓のことや、アレルギーなどについても調べましたので、参考にしてみてください。
犬は魚の内臓や皮は食べれるの?
さんまの内臓や皮には栄養がたっぷり含まれています。
特に皮に含まれるコラーゲンは、犬の被毛を綺麗に保つ効果があるので、ツヤツヤわんちゃんを目指すなら積極的に食べていきたい食材ですね。
内臓は魚の体の中でも一番傷みやすく、少しの時間で菌が繁殖してしまいます。
ですがさんまは体の構造上、食べたものが体に残らずすぐ排出される仕組みになっているので、内臓も食べられるんですね。
しかし、絶対安心というわけではないので、もし犬にあげる場合は新鮮な内臓をよく加熱した状態であげるようにしましょう。
犬の魚アレルギーが心配!ヒスタミン中毒ってどんなもの?
初めて食べる食材は、人間の赤ちゃんでもそうですがアレルギーが心配ですよね。
犬に魚を初めてあげる時は少量から、そして体調の変化を見ながらあげるのがいいでしょう。
その際、下痢や嘔吐、じんましん、体が震えるといった症状が出はじめたら病院にいきましょう。
そして、アレルギーと似た症状がでるのがヒスタミン中毒です。
ヒスタミンとは、保存状態の悪い魚から出る中毒物質のことです。
しかもこのヒスタミン、一度生成されてしまうと煮ても焼いても減ることはない厄介な物質。
なので、できるだけ新鮮な状態の魚を調理してあげるようにしましょう!
犬ってさんま缶食べれるの?その他の缶詰は?
今は災害用などで家に缶詰を備蓄しているお家も多いかと思います。
消費期限が切れる前に、犬と食べよう!と思っている方もいますよね。
- 犬にあげたい缶詰の魚!犬用のサバ缶があるの?
- 犬にあげても大丈夫? 鮭缶、サバ缶、イワシ缶
- 犬に鮭の水煮缶やシーチキンの水煮なら塩分大丈夫?
- 犬にあげたい手作りご飯サバ缶レシピ !
さんま缶は水煮なら、問題なくあげることができるので是非お試しください。
ここでは、その他の缶詰も調査しましたので参考にしてください。
犬にあげたい缶詰の魚!犬用のサバ缶があるの?
缶詰は工場で魚を骨まで柔らかく調理してくれているので、魚の栄養をまるごととるのに最適な食材です。
そして一番おすすめしたいのはサバ缶!
サバに含まれるDHAやEPAは、脳の神経細胞や血管などに良い効果をもたらし、認知症の予防にもつながる食材です。
スーパーでも色々な種類が売られているほど、人間用でもサバ缶は人気ですが、犬専用のサバ缶もありますよ!
犬にあげても大丈夫? 鮭缶・サバ缶・イワシ缶
犬用なら安心してあげられるけど「人間用はどうかな?」と思う方多いですよね。
実際人間用の缶詰は、味噌や醤油や塩といった味付けがされているものが多く、それらを犬にあげることはできません。
また、鮭缶などは中骨水煮缶になると、犬にとってはカルシウムが多すぎる量になるので、尿路結石に注意が必要です。
サバ缶やイワシ缶などは水煮なら大丈夫ですが、中には塩分の濃いものもあるのできちんと表記を見て買う必要があります。
犬に鮭の水煮缶やシーチキンの水煮なら塩分大丈夫?
ここで塩分の量を見ていきましょう。
鮭の水煮缶・・・約0,6g
シーチキン(マグロ水煮)・・・約0,5g
犬の体重1kgあたり50mg(成犬一日分の推奨値)の塩分が必要といわれています。
そう考えると、5㎏の犬だとすると250mgまで大丈夫ということになりますね。
つまり、5㎏の犬には、シーチキンの水煮半分が限度という計算です。
犬にあげたい手作りご飯サバ缶レシピ !
・野菜たっぷりサバ缶スープ
- 大根、ニンジンをみじん切りにする。
- 鍋に1と水をいれて、柔らかくなるまで煮る。
- ちぎってキャベツを入れる。
- サバ缶を入れて、キャベツがしんなりしたら完成!
・サバ缶ロールキャベツ
- ゆでたキャベツの葉を芯を取って、サバを巻いていく。
- 鍋にロールキャベツの巻き終わりを下にして隙間なくうめる。
- カットトマト缶と水を入れ、柔らかくなるまで煮込んで完成!
- 一緒に、好みの野菜をゆでてもいいし、冷凍保存できるので便利。
まとめ
さんまの内臓や缶詰を犬にあげるには、鮮度と塩分が大事だということがわかりましたね。
旬のものは、季節が感じられるだけだなく「生命力あふれる旬」を食べることにより、寿命を延ばすとまでいわれています。
魚の栄養価は犬にとっても必要な物ばかりな食べさせたことのない飼い主さんはこの記事を読んで、旬を愛犬と楽しんで一緒に長生きして欲しいと思います。