大切な家族の一員である愛犬。
そんな愛犬に首輪をしたら、なんだか痒そうにしていませんか?
それは、愛犬からの様々なサインかもしれません!
ここでは、その原因と対処法をいくつかまとめてみました。
一緒に見ていきましょう。
首輪はしたほうがいい?
首輪にはメリットとデメリットが存在します。
メリットは、飼い主の意思が伝わりやすいことです。
トレーニング時や散歩中の行動を制限させられるので、しつけがしやすくなります。
また、迷子札や自治体から発行されるネームタグも付けることが出来るので、万が一の時にも安心です。
デメリットは、首や器官に負荷がかかることで『環椎軸椎不安定症(かんついじくついふあんていしょう)』という病気を悪化させてしまう可能性があります。
他にも、小型犬や子犬の場合は、首輪がすっぽ抜けてしまい思いもよらない事故になる可能性もあります。
近頃は室内犬としての飼育も多くなっているので、首輪は家の中では付けずに外に出るときだけ付ける、という風に使い分けていくといいと思います。
犬の痒がるしぐさとは
犬は言葉を話せません。
その代わり、色々な行動で飼い主へアピールしてくれます。
体についた違和感を取り除く為だったり、単純に感情表現だったりと体をかくしぐさから、犬の意外な気持ちが見えてくるかもしれません。
前足や後ろ足で搔いたり、舐めたりするのも痒いしぐさです。
飼い主はできるだけいち早く原因を探り、取り除けるように日々観察してあげましょう。
犬の痒がるしぐさの原因を探る
痒がるしぐさには様々な原因があります。
- 皮膚の病気
- ストレスや感情表現
- 首輪や洋服の違和感
大切な家族である愛犬の変化を見逃さないように一つずつ見ていきましょう。
皮膚の病気
人間も蚊に刺されると痒くなって腫れますよね?
犬も同じく、痒いときは皮膚に何かしらのトラブルを抱えている場合があります。
ストレスや感情表現
犬は、ストレスや感情表現を『搔く』という行動で示してくれる時があります。
不安や喜び、退屈でかまってほしいなどの感情を読み取る重要なサインです。
首輪や洋服の違和感
首輪やハーネス、洋服などはおしゃれなグッズが色々販売されています。
我が家の愛犬に可愛くなってほしいのは飼い主すべての願いです。
ですが、犬によっては体にまとわりつく感覚が違和感となり嫌がる子もいます。
皮膚病だったら
犬も皮膚病にかかります。
普段は毛におおわれていて気付けなくても、痒そうなしぐさをしていたら疑ってみましょう。
- 皮膚病の種類
- 原因
- 治療法
などをまとめてみました。
皮膚病の種類
犬の皮膚病には、以下のようなものがあります。
- マラセチア皮膚炎
- 膿皮症
- 脂漏症
- アレルギー性皮膚炎
- 角化症
- 疥癬(かいせん)
- 毛包虫症
- 皮膚糸状菌症
こわい病気もありますので、犬が痒がっていたら「痒いだけなら大丈夫」と思わない方がいいですね。
皮膚病の原因
皮膚病の原因も多種多様です。
散歩中についてしまったダニなどの寄生虫や、不衛生からなる炎症も原因です。
また、エサがかたよっていたり心の病気や内臓の病気から、皮膚へ影響の出る病気もあります。
皮膚病の治療及び対処法
治療は主に獣医師の指示に従ってください。
処方される薬は、塗り薬や飲み薬が一般的です。
受診される際は、痒がる状況や頻度、時間などをチェックしてしっかりと獣医師へ伝えてください。
細かく状況を伝えれば、薬を服用せずに生活習慣の見直しだけで治る可能性もあります。
病気ではない痒がる仕草はストレスや感情表現かも?
皮膚や体のトラブルに限らず、その時の気分やストレスを教えてくれている場合もあります。
前足で掻くときは不安、後ろ足で掻くときは嬉しいや満足などの気持ちが表れている可能性もあり、感情を読み取ってあげれば心の距離もグッと近くなります。
他にも、しつけトレーニングや体のお手入れ後、慣れない場所や苦手な場所にいる時にストレスを感じる犬は多く、それが原因で痒くしぐさをすることがあります。
また、初対面の犬や苦手な犬が近くにいる時も緊張をほぐそうと搔くしぐさをします。
数回や数秒だけといった短いしぐさであれば心配はいりませんが、頻繁に搔くしぐさをする場合は皮膚に傷が出来て皮膚病へ発展する恐れがあるので、ストレスの原因を緩和してあげましょう。
しつけトレーニングは、トレーニング方法やご褒美のおやつを変えてみてください。
お手入れ中やお手入れ後に搔く場合は、お手入れの時間を短くして終わったらほめてあげましょう。
掻くしぐさの原因が首輪や洋服の違和感だったら
「せっかく新しい首輪を買ってきたのに着けた途端に足で取っちゃう。」
「トリミングの後につけた飾りが帰ってくる頃には無くなってる。」
そんな経験ありませんか?
付けると可愛い洋服や首輪などのアクセサリーですが、犬にとっては邪魔なものかもしれません。
なるべく違和感を与えず可愛くなってもらうために、次の点に注意して見てみましょう。
- サイズや素材の確認
- そもそも着けるのを嫌がる場合の対処法
ひとつずつ説明していきます。
サイズや素材の確認
主に首輪に該当することですが、サイズの誤りで違和感を与えているのかもしれません。
首輪は指2本分の余裕をもって着けるのが一般的です。
ゆる過ぎると抜けてしまい危険ですし、キツ過ぎても皮膚や器官が圧迫されてしまい、最悪の場合死んでしまいます。
また、革性の首輪は丈夫で長く使えますが、牛革にアレルギーを持つ子もいます。
洋服も通年通気性の良いもので揃えましょう。
蒸れたままですと匂いや病気のもとになります。
そもそも着けるのを嫌がる場合
初めて首輪を着ける子や首輪に嫌な思い出がある子は、着けること自体を嫌がります。
これはトレーニングで治すことができます。
まず首輪をする前に、柔らかいスカーフなどで首に巻きつける感覚を覚えさせましょう。
巻いてる間におとなしく出来ていたらおやつをあげたり、遊びの中で巻いてみたりと、だんだん慣れさせていきます。
次に、選んだ首輪を犬に見てもらい、見た目と匂いに慣れてもらいます。
そして首輪を見せてからおやつを与えます。
何度か繰り返していくと『首輪=おやつ』と学習してくれます。
この時に首輪を噛んだりおもちゃにしようとしたら、おやつをあげてはいけません。
首輪の存在に慣れたらいよいよ首へかけます。
最初はブカブカの状態から徐々に慣れさせましょう。
上手に首輪を着けることができたら、褒めておやつをあげます。
根気よく慣れさせることで『首輪をしたら良いことがある』と学習してくれるので、首輪も嫌がらなくなります。
ハーネスなどの首輪以外のグッズ
現在、首輪に限らずハーネスやリードも犬への負担を少なくしたグッズが販売されています。
トレーニング用や触り心地、水場などのロケーション別の商品もいっぱい出てきてますのでご自身と愛犬の状況に応じて揃えてみてはいかがでしょうか?
愛犬との距離も縮まって、新しい発見があるかもしれません。
まとめ
首輪にまつわる話や犬のしぐさ、病気まで書かせていただきました。
近所の獣医師さんやドッグトレーナーさんも相談に乗ってくれたりしますので、一度検索してみるといいかもしれませんね。
ちょっとした変化も見逃さず、幸せな愛犬との時間を過ごしてください。
私もミニチュアダックスを飼っていますので、同じ愛犬家や犬好きな方が増えてくれると嬉しいです。