愛犬の健康を考えて、「愛犬に手作りの食事を作ってあげたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
ささみは、低カロリー・高タンパク質な食材。
愛犬に与えることで毛づやがよくなったり、骨や歯を丈夫にしてくれます。
また、ダイエットにも最適な食材です。
しかし、ささみはリンが多く含まれているためあげる量など気を付けなければいけない点もあります。
今回は、犬にはささみをいつからあげてもいいのかや適切な量、犬にささみをあげるときの茹で方、ドッグフードにトッピングするときの注意点などをご紹介します。
犬にささみをささみを毎日あげても大丈夫?適切な量は?
低カロリー・高タンパク質で健康によいとされるささみですが、犬に毎日与えても大丈夫なのでしょうか。
- 犬にささみをあげてもいいのはいつから?
- 犬 にあげるのはささみと胸肉どっちがいいの?
- 犬にささみを毎日あげると太る?適切な量は?
- ささみに含まれるタンパク質・リンが犬の腎臓に与える影響
- 犬はささみを食べると下痢になる?アレルギーの可能性も
今回は、いつからささみをあげてもいいのか、ささみをあげる適切な量、ささみと鶏肉の比較、ささみに含まれるリンが犬の身体に与える影響などについて紹介します。
犬にささみをあげてもいいのはいつから?
一般的には、子犬が生後4~5か月ごろから手作りご飯をあげても問題ないと言われています。
しかし、子犬の栄養管理は成犬よりも難しく、成長期である子犬に手作りのご飯を与えすぎるのはよくありません。
子犬の時期にささみなどを用いた手作りのご飯を与えすぎると、栄養不足・栄養過剰や市販のドックフードを食べなくなる可能性もあります。
子犬の時期である1歳ごろまでは、子犬用のドックフードにささみをほんの少しだけトッピングする、または、ささみの茹で汁をトッピングするとよいでしょう。
犬 にあげるのはささみと胸肉どっちがいいの?
鶏肉の中でもささみと胸肉は、脂肪が少なく、高タンパク質な部位です。
栄養面で大きな差はありませんが、ささみにはリンが多く含まれています。
リンは、カルシウムと結合して骨や歯を強くする働きがあります。
しかし、ささみを与え過ぎると血液中のリン濃度が高くなり、逆に骨や歯が弱くなる原因になってしまいます。
そのため、ささみを愛犬にあげる際は、与える量に気を付けなければいけません。
また、リンのとりすぎは腎臓病や心臓病の発症や進行を早める危険性があるため、高齢の犬に与える場合はささみよりも胸肉の方が安心です。
犬にささみを毎日あげると太る?適切な量は?
ささみは低カロリー・高タンパク質な食材であるため、犬に与えすぎて太るということは少ないようです。
しかし、リンが多く含まれているため毎日与えるのはよくありません。
犬が必要とする基本的な栄養素はドッグフードにすべて含まれています。
そのため、犬にささみを与えるときは、おやつや食事にトッピングして与える程度に留めておきましょう。
1日に与えるささみの適切な量は、犬のサイズや体重によって異なります。
おやつやトッピングとして与える場合は、犬の1日の食事量の10~20%以内にするとよいようです。
ささみの他にもおやつなどをあげている場合は、バランスを考えて量を調整してあげてください。
ささみに含まれるタンパク質・リンが犬の腎臓に与える影響
腎臓の病気になると老廃物をうまく排出できず、体内に老廃物が溜まることで犬の健康に悪影響を及ぼします。
犬が腎臓の病気であるときに制限するべき栄養素はタンパク質、ナトリウム、リン、の3つです。
タンパク質は尿毒素の素になってしまい、ナトリウムは高血圧の原因に、リンは病気を悪化される原因になってしまいます。
ささみにはタンパク質・リンが多く含まれているため、腎臓病の犬や高齢の犬に与えてはいけないと言われています。
犬はささみを食べると下痢になる?アレルギーの可能性も
犬の中には体質によって、ささみを食べることで消化不良や下痢を起こしてしまうことがあるようです。
また、犬がアレルギーを持っている食べ物は多く、鶏肉に対してアレルギーを持っている子もいます。
ささみをあげて体調が悪くなった場合や湿疹ができる、涙や目やにが増えたなどの変化がある場合はアレルギーを持っている可能性があります。
気になる症状があれば、ささみを与えるのを止めて獣医さんに相談し、アレルギー検査などを受けてください。
食欲不振?年齢?子犬・老犬が鶏肉・ささみしか食べないときの対処法
犬がドッグフードを食べなくなる原因としては、体調不良や年齢による食欲不振などがあげられます。
また、子犬の頃から鶏肉やささみ、おやつを中心に与えてしまうとドックフードを食べなくなる原因になってしまうことも。
ドッグフードを食べないからといって、鶏肉やささみばかりあげるのは、栄養面からもよくありません。
ドッグフードを食べなくなった場合の対処法として、水でドックフードを柔らかくしたり、ささみの茹で汁をかけて風味付けをする、半生タイプに変えてみるなどがおすすめです。
それでもドックフードを食べない場合や嘔吐やその他気になる症状がある場合は、早めに獣医さんに相談してください。
犬にささみをあげるときの茹で方!ドッグフードにトッピングするときの注意点
犬にささみをあげるときは、どのように調理したらいいのでしょうか。
- 犬に茹で汁をあげてもいい?ささみの茹で方と保存方法
- ドックフードにささみをトッピングするときの注意点
今回は、犬にささみをあげるときの茹で方と保存方法、ドッグフードにささみをトッピングするときの注意点を紹介します。
ささみをふっくら仕上げる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
犬に茹で汁をあげてもいい?ささみの茹で方と保存方法
生の肉には、カンピロバクタ―や大腸菌などの菌やウィルスが含まれています。
生のまま与えてしまうと食中毒を起こす危険性があるため、犬にささみを与えるときは必ず加熱してから食べさせましょう。
犬に与えるときのささみの調理方法は、茹でる方法がおすすめです。
ささみのすじは、必ずとってから与えてください。
包丁を使ってすじをとってもいいですし、茹でた後に手でさいて取り除く方法も簡単でおすすめです。
茹ですぎると身が固くなってしまうため、茹で時間は1分程度を目安にしてください。
鍋に水をいれて一度沸騰させ、ささみをいれ、再度沸騰したらすぐに火を止め2~3分ほど蒸らすとささみがふっくらと仕上がるようです。
また、愛犬の食欲がないときにささみの茹で汁をドッグフードにかけると、風味付けになり食欲が戻ってくることも。
ささみは、茹でて小分けし茹で汁ごと冷凍保存しておくと便利です。
保存期間は、1か月を目安に使い切るようにしてください。
ドッグフードにささみをトッピングするときの注意点
ささみをドッグフードと一緒に与えるとカルシウムの吸収が阻害されることもあるようです。
また、毎日の食事にささみをトッピングして与えるとリンの過剰摂取になってしまいます。
毎日の食事のトッピングは胸肉を、ダイエットをするときにはささみをあげるようにするとよいでしょう。
まとめ
ささみにはリンが多く含まれているため毎日あげるのはよくありません。
ただ、愛犬にささみを与えることは、健康にもいいですし、ダイエット効果も期待できます。
ささみは、適切な量をあげることで愛犬の健康に役立てることができるので、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。