愛犬の寝ている時間が増えてきたけどどうしてだろう?
犬は元気に走り回って、寝るのは夜だけだと思っていたけど、昼間もよく寝ていることが多くて心配。
飼い主さんが犬の睡眠に対して疑問に思っていることを、ここではご紹介していきたいと思います。
- 犬がよく寝るのはなぜ?
- 犬が冬になるとよく寝るのはなぜ?睡眠時に注意することとは
- よく寝る犬は長生きする?
では、ひとつずつ解説していきますね。
犬がよく寝るのはなぜ?
犬は野生時代、外敵に襲われる危険があったため、人に比べると眠りは浅かったようです。
人より平均睡眠時間が長いのは、現在においてもレム睡眠(浅い眠り)の割合が多く、体力を回復させるために睡眠時間を長くする必要があるからです。
人はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を睡眠時に繰り返すことにより、体力を回復させたり、脳に記憶を定着させたりすることがあります。
犬にも同様に、レム睡眠とノンレム睡眠を、睡眠時に繰り返していて体力を回復させているのですね。
愛犬がよく寝るのは、遊び時間が多い、飼い主さんのかまい過ぎにより犬が疲れている場合もあります。
特に子犬は免疫・筋肉の正しい発達を促すため多くの睡眠が必要です。
お迎えしたばかりで、かまい過ぎてしまっている場合は安心して休める環境を作ってあげてくださいね。
ケージで寝かせているときは、毛布などをかけて薄暗い状態を作るのもいいことです。
犬は暗くて狭い場所を好みます。
また、愛犬が普段寝ている場所の寒暖差の変化が大きい、音などが気になって落ち着けない場合などは、睡眠が十分に確保できていないので、昼夜限らず寝ていることもあります。
ケージの場所を一度確認してみてくださいね。
ストレスが原因で寝すぎていることもある?
精神的にストレスが多くかかっている場合も、睡眠時間が長くなるそうです。
うちの愛犬も家族の仕事が忙しく、かまってあげる時間が少ないときによく「ふて寝」をしていました。
気が付くとクッションに顎を乗せて、こっちを見ているのですが、かまってあげられないといつの間にか寝てしまっていました。
今は必ず、時間を作ってコミュニケーションを取るようにしています。
犬の睡眠時間はどれくらい?
成犬の平均睡眠時間は約12~15時間といわれています。
成長期の子犬は、好奇心旺盛でいろいろなことを学習するうえで、成犬に比べると多くのエネルギーを要します。
子犬のころの睡眠時間は18時間を超えることもあり、1日のほとんどを寝て過ごしています。
老犬の場合も、睡眠時間は長くなる傾向があり、1日18~20時間ほど寝ることもあるそうです。
活動時間は少なくなりますが、体力の衰えにより回復まで時間がかかるためです。
また、大型犬と小型犬を比べると、大型犬のほうが、体力を回復させる時間が多く必要なため、睡眠時間も多少長い傾向があります。
犬には適応能力があるので、飼い主さんの生活に合わせ睡眠時間の長短があるのも特徴です。
愛犬が寝てばかりいて気になるときは、普段の状況を確認して睡眠時間が足りているかチェックしてみてくださいね。
犬が寝てばかりだけど食欲があれば大丈夫?
犬の睡眠時間は、個体差があるので平均睡眠時間より長くても、食欲がある場合はほとんど問題はないようですね。
加齢により寝る時間が多くなったのに、普通に食欲はあるといった場合、活動量と比例した食事量にしないと体重が増えてしまいます。
愛犬の年齢と活動量を見極めながら、食事の量をコントロールしてくださいね。
ただ、いきなりドックフードを変えてしまうと、愛犬の消化器官に負担がかかります。
シニア用に変更する場合は、現在のドックフードに少しずつシニア用を混ぜて、体調の変化を確認しながら移行してあげてください。
丸1日寝ている、ぼんやりしている様子が見られるときは、身体の不調が考えられますので、獣医師に相談しましょう。
犬が冬になるとよく寝るのはなぜ?睡眠時に注意することとは
犬が冬になるとよく寝るようになったと、感じる飼い主さんもいらっしゃるようです。
獣医師さんの意見は「日照時間に関係しているのでは」といったことでした。
冬だから睡眠時間が増えたというより、日が昇る時間が遅くなったため、犬の起床時間に影響を与えるのではないでしょうか。
冬の睡眠時の注意点
冷えて血行が悪くならないよう、暖かく休める環境を整えてくださいね。
愛犬のサイズに合わせて専用のベッドを用意したり、クッションなどでベッド代わりにしたりすることもいいでしょう。
ですが、あまり柔らかすぎるのは犬にとって不安定で寝心地は良くないようです。
飼い主さんと一緒に寝ている場合、愛犬の好みの布団の硬さがわかりやすいと思いますので、同様の硬さにレベルを合わせて用意してあげてくださいね。
直接床に毛布を敷くのではなく、少し高床などにして床からの冷えを避けるようにしてください。
適切な室温管理については、冬場は20~25℃で湿度60%といわれています。
特に夜間など気温が下がりすぎると、愛犬のストレスになりますので、犬用の湯たんぽや電気を使わず暖かさが保たれる商品などを、上手に使いながら調整してあげてくださいね。
よく寝る犬は長生きする?
犬がよく寝るので寿命が長いとは一概には言えず、その犬の特性や環境によって左右されるようです。
また、長生きについては、人間と同様に適度な運動・バランスのよい食事や生活環境によって左右されることも多いので、愛犬とともに一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
老犬が寝続けるのはよくない?
小型犬・中型犬では、7~8歳くらいから、また、大型犬では5~6歳くらいからシニア期に入るといわれていますので、愛犬の年齢から睡眠時間を考えることも必要でしょう。
特に体力が落ちている老犬の場合は、20時間近く寝ている場合もあるそうです。
お散歩に行けない場合は、家の中で軽い運動の機会をふやしたり、コミュニケーションの時間を積極的に作るなど工夫をしてあげてください。
基礎代謝が低下して太りやすくなり、あまり動かないと筋力も落ちてしまいますので、健康維持には十分に注意してください。
愛犬の睡眠時間が長くなったと思われるときは、睡眠時の呼吸数や目を覚ました時の行動変化・異常がないか、体重の急激な増減がないかをチェックすることも必要です。
寝ているときに起こしても反応が鈍い。
一瞬体を起こして興味をしめしたりするもののすぐにまた寝てしまう。
- 昼夜の逆転が見られる。
- 来客や大きな音などにもあまり反応しなくなった。
など、老化への変化が見られた場合は、獣医師に相談しながら愛犬にあった生活スタイルを考えていきましょう。
犬がよく寝るのは寿命に関係する?
ストレスを感じていないか、問題行動をおこしていないか、なども注意してみてください。
睡眠時間が短いとき、愛犬の環境をチェックしてストレスなどが多く、睡眠の質が落ちると健康を害する可能性があります。
安心して眠れていない場合、睡眠時間が短くなる傾向があり愛犬の寿命に関係してくるようです。
また、体に痛みやかゆみが発生したり、消化器系の異常や不調がある場合、睡眠時間が減ることがあります。
スキンシップを取り入れながら、愛犬の体調管理をしてくださいね。
愛犬といつまでも、元気に長く一緒にいられるため、飼い主さんには愛犬が安心して眠れる環境と室内を清潔に整えていただきたいと思います。
まとめ
犬がよく寝るのには、環境の変化が大きくかかわっていることがわかりました。
加齢により寝る時間も多くなることもわかりましたね。
睡眠は生命維持に必要不可欠です。
いつまでも愛犬と一緒にいられるためには、ストレスを回避してあげる、いい寝床を用意してあげるなどが欠かせません。
食事にも注意し安心して日々を過ごせるように工夫をしてあげましょう。