寒くなってくると、ストーブが恋しくなりますね。
同じようにストーブが出てくるのを待ちかねている犬、いませんか?
愛犬が誰よりも早く、誰よりもストーブに近い場所に陣取っているなんてこともあるかもしれませんね。
微笑ましい光景ではありますが、気をつけないといけないこともあるようです。
ストーブの危険性とその対策から、犬がストーブに近づく理由などをご紹介します。
犬がストーブに近い!ストーブが好き?その理由とは
犬も寒い時は温もりたいもの。
ですが「ストーブに近すぎる」「ストーブから離れない」というくらいの子もいるようです。
- 犬がストーブの前に陣取る!その理由とは
- 犬は石油ファンヒーターの臭いは大丈夫なの?
ストーブと言われるものにも色々あります。
ストーブに対する犬の感覚について見ていきましょう。
犬がストーブの前に陣取る!その理由とは
犬の中には寒さに弱いタイプの犬もいます。
特に室内犬の場合には、冬毛があまり生えないこともあり寒いのが苦手ということが多いようです。
そんな犬たちにとってストーブの暖かさは気持ちがいいのでしょう。
また、エアコンのように機械音が鳴らない・部屋の上の方でなく下の方を温めるというのもポイントなのかもしれませんね。
初めは警戒するかもしれませんが、暖かくなれる器具だと分かれば好んで近づいてくる子は多いでしょう。
犬は石油ファンヒーターの臭いは大丈夫なの?
石油ファンヒーターや石油ストーブは、点火時や消火時に独特の臭いがします。
最近の製品では臭いが出にくいものもあるようですね。
しかし、人間より優れた嗅覚を持つ犬にとって苦痛にならないか心配になるかもしれません。
割と臭いは気にせず、そばで寝ている子が少なくないようですね。
飼い主さんが「臭いな〜」と思う時でも、すぐそばで寝ていることもあるのだとか…
どちらかというと、音の方が嫌がるという声もあるようです。
ただし不完全燃焼が原因で臭う場合には、愛犬にとっても飼い主さんにとっても危険ですので気をつけてください。
また灯油の取り扱いにも細心の注意を払うようにしましょう。
皮膚についたり、舐めたりしてしまって病院に担ぎ込まれる子も多いようです。
犬がストーブでやけど?ストーブの危険性
愛犬がストーブの前でぬくぬくと温まっている様子は本当にかわいらしいですよね。
ですが、人間の大人でさえ気をつけないといけないストーブの扱い方。
愛犬の使用にはより注意する必要があります。
特に犬の場合は、被毛があるため熱さを感じにくいという面があります。
人間なら「熱い!」と気づけても、犬は感じられないため気づいた時には被毛が焦げていたり、やけどをしてしまっていたりするのです。
人間でも厚手の服を着たままストーブにあたっていたら、熱さを感じにくいものですよね。
気づいたら、服を焦がしてしまっていたなんてこともあるかもしれません。
毛の長い犬種や老犬の場合は、危険性が高くなるようです。
- 薪ストーブ・ペレットストーブ・石油ストーブは危ない?
- 【電気ストーブやファンヒーター】火を使わないものの場合
- 【オイルヒーターやパネルヒーター】表面が高温にならないものの場合
- やけどをしてしまったらどうしたらいい?
ストーブの危険性をしっかり理解しておきましょう。
薪ストーブ・ペレットストーブ・石油ストーブは危ない?
炎が直接見えるストーブは、見ての通りやけどに注意しなければいけません。
また意図せず毛布などがストーブに近づきすぎてしまっていたり、場合によってはストーブを倒してしまうなど火災につながる危険もあります。
犬が近づきすぎないようにする対策が必要です。
また長時間ストーブに当たることによって、低温やけどや皮膚の乾燥につながることも覚えておきましょう。
低温やけどはやけどをしていることに気づきにくいため重症化しやすいと言われています。
熱さを感じにくい犬の場合、より一層の注意が必要かもしれません。
【電気ストーブやファンヒーター】火を使わないものの場合
電気ストーブやファンヒーターなど火を使わないものは、安全なイメージがありますよね。
しかし電気ストーブやファンヒーターの場合も、表面や吹き出し口は高温になっているため、やけどをする危険性は十分にあります。
低温やけどにも、より注意が必要です。
また火を使うストーブと同じく、毛布などを近づけすぎてしまうと火災を招く恐れがあります。
ファンヒーターの場合も、空気の換気口を塞がれてしまったため熱が排出されず発火することがあるようです。
やはり犬が近づきすぎないようにする対策が必要ですね。
皮膚の乾燥にも注意が必要なので、長時間ストーブにあたっていないか気を配ってあげてください。
【オイルヒーターやパネルヒーター】表面が高温にならないものの場合
オイルヒーターやパネルヒーターは、比較的安全と言われている暖房器具です。
表面温度が低温なので、万が一触れてしまってもやけどをする危険性は低いと言われています。
他のストーブに比べ、火事の危険性も低いようです。
またオイルヒーターやパネルヒーターは空気を乾燥させないと言われている器具でもあるので、乾燥対策にも効果があるかもしれません。
ただオイルヒーターの場合は、乾燥対策が必要と言われる場合もあるようです。
そんなオイルヒーター・パネルヒーターですが、低温やけどには気をつけなければいけません。
安全とはいえ、注意は怠らないようにしましょう。
やけどをしてしまったらどうしたらいい?
愛犬がやけどをしてしまったら、できるだけ早く病院に行ってください。
病院に着くまでの間は、とにかく患部を冷やすようにします。
毛の長い子ほど患部の確認は難しいですが、なんとかして赤くなっているところを見つけてください。
患部に、ビニール袋に氷水を入れたものや保冷剤を当てて冷やしましょう。
水ぶくれができているような場合には、清潔なガーゼや脱脂綿を冷水で濡らしてそっと患部に当てるようにしてください。
広範囲にやけどをしている場合は、水を溜めた浴槽に浸したり濡れタオルで体を冷やすといいかもしれません。
愛犬の不安を少しでも和らげるために、声をかけながら処置してあげてください。
飼い主さんの判断で消毒液や軟膏をつけるのは悪化させてしまうこともあるので、しないようにしましょう。
やけどの状態がひどい場合は特に、動物病院に行く前に連絡を入れておくことをおすすめします。
どのような状態か・どこの部位をやけどしたかなどを伝えておくと、病院側も受け入れる体制を取りやすいでしょう。
犬がストーブの前で寝る場合にしてあげたい対策
愛犬に安全にストーブを堪能してもらうためには、どんな対策をしておくといいのでしょうか?
- 犬をストーブの危険から守る対策について
- 安全なペットストーブとかはない?ストーブガードを使おう!
しっかり準備して寒さを乗り切りましょう!
犬をストーブの危険から守る対策について
とにかくストーブに近づきすぎないようにしなければいけません。
近づかないようにしつけをすることが一つの方法です。
確実な方法としてはストーブから物理的に距離を作るため柵を設置するというものがあります。
また長時間同じ場所にじっとしていないか、気をつけて見ていてあげることも必要かもしれません。
タイマー機能を使って、長時間つけっぱなしにならないようにすることもできます。
飼い主さんが留守にする場合には、ストーブを使わない寒さ対策を行うようにしてください。
こまめな換気も忘れないようにしましょう。
またガスのホースや電気のコンセントを噛んで起きる事故もあります。
しつけをする・コンセントカバーを使用する・丸ごと囲ってしまうという方法があるようです。
安全なペットストーブとかはない?ストーブガードを使おう!
安全なペット用のストーブというのはないようです。
ですが、ストーブの周りに設置して事故を防ぐ「ストーブガード(ファンヒーターガード)」はおすすめのアイテムです。
様々な形状・サイズのものが販売されているので、合うものを探してみるのもいいかもしれませんね。
ストーブでもより安全なパネルヒーターやオイルヒーターを使用することにした飼い主さんもいるようです。
どうしてもストーブが不安な場合、ストーブ以外のエアコン・ホットカーペット・床暖房・湯たんぽを使用することもできるかもしれません。
ペット用のヒーター・ホットカーペットなら、ペットのことを考えて作られている製品なのでより安心して使えるかもしれませんね。
比較的安全とはいえペット用・人間用に関わらずホットカーペットや床暖房、湯たんぽであっても低温やけどのリスクはゼロではありません。
直接熱が当たらないようにカバーをかけるなどの工夫と共に、愛犬の様子に気を配るようにしてください。
飼い主さんが在宅している・留守にしているなど、状況に合わせて使用する暖房器具を変えるというのもいいかもしれません。
まとめ
犬がストーブに近づく・近づきすぎる理由と、ストーブの危険性・対策についてご紹介しました。
ストーブと言っても様々なタイプがあり、それぞれで危険のタイプも変わってきますね。
住んでいる地域によって使用するストーブも異なるかもしれません。
それぞれの環境や状況に合ったストーブを、その安全対策に沿って使うようにしましょう。
飼い主さんも愛犬もできるだけ心地よく冬を乗り切っていけるといいですよね。
そして愛犬との寒い冬ならではのひと時を十分に楽しんでください。