メス犬には必ずある発情期。
発情期中は落ち着きがなくなったり、生理がきたり、いつもと違う行動や症状に戸惑う飼い主さんが多いです。
特に初めての発情期や生理は、どのように対応したらいいのか不安になりますよね。
メス犬の発情期には周期があり、事前に発情期や生理に備えることができます。
そこで今回は、
- メス犬の発情期の時期や周期
- 発情期に見られる行動や症状
- 生理中に気をつけること
などについてご紹介します。
メス犬の発情期はいつから?どんな症状が出るの?対処法についても
「メス犬の発情期はいつから始まるのか?」「発情期にはどんな症状が出るのか?」気になりますよね。
発情期の時期や特徴が分かれば、発情期が来たときに安心して対応してあげられます。
- 子犬の発情期は3ヶ月から?メス犬の発情期の期間は?
- メス犬は発情期にマウンティングをする?発情期に見られる行動は?
- 犬のマウンティングがしつこい!対処法は?
- 犬の発情期を落ち着かせる方法は?
メス犬の発情期について詳しくご紹介していきます!
子犬の発情期は3ヶ月から?メス犬の発情期の期間は?
メス犬の発情期が始まる時期は個体差はありますが、小型犬は生後7〜10ヶ月、中型犬・大型犬は生後8〜12ヶ月だと言われています。
発情期の期間は、7〜10日間ほどです。
この期間は、妊娠ができる期間でメスはオスに交尾を許すため、オスが発情期のメスに気付いて近づいてくるかもしれません。
また、外陰部の腫れが引いて、血の色が赤から薄いピンクに変化する時期でもあります。
メス犬は発情期にマウンティングをする?発情期に見られる行動は?
マウンティングは、オス犬だけがすると思われがちですが、実はメス犬がすることもあります。
特に発情期は、陰部の違和感でマウンティングの頻度が高くなるかもしれません。
他にも
・落ち着きがなくなる
・陰部を気にしてよく舐める
・神経質になる
・食欲がなくなる
・オス犬に近づこうとする
・散歩に行きたがらない
など、いつもと違う行動が見られるようになります。
発情期中は、体の変化に戸惑って不安になっているので、リラックスして過ごせるように環境を整えてあげることが大切です。
犬のマウンティングがしつこい!対処法は?
犬がマウンティングをするのは、繁殖行動や自分の優位性を示す、ストレス発散など様々な理由があります。
発情期のメスは、陰部の違和感でマウンティングをすることが多いです。
他の犬やぬいぐるみ、クッションなどにマウンティングをする子を見かけますよね。
なかには飼い主さんの手や足にマウンティングをする子もいて、止めさせたいと思っている方は少なくないと思います。
発情期中のマウンティングは、避妊手術で落ち着くことがあるので、どうしても止めさせたい場合は獣医さんに相談してみてくださいね。
避妊手術をしているのにマウンティングをする場合は、ストレス解消をさせる、マウンティングをするものを取り除くなど他の対応をしてみましょう。
犬の発情期を落ち着かせる方法は?
避妊手術をすることで、発情期に見られていた行動や症状が落ち着く場合があります。
また、避妊手術は、乳腺腫瘍や子宮の病気を予防することも可能です。
子犬を産む予定がない場合は、避妊手術を考えてみてもいいかもしれません。
しかし、避妊手術にはタイミングやリスクなどがあるので、獣医さんや家族とよく話し合って決めてくださいね。
メス犬の発情期は何歳まで?発情期に注意することは?
犬の生理は「ヒート」と呼ばれています。
尿に血が混ざっていたり、床に血が垂れていたりして生理に気づくことが多いです。
急に血が出ていたら驚くし、いつまで生理が続くのか心配になりますよね。
また、発情期は「いつもどおりお散歩やドッグランに行ってもいいの?」「生理中はどのように対応したらいいの?」など気になることが増えます。
- メス犬の生理は何歳から何歳まで?
- メス犬はヒート期間にドッグランに行ってもいい?生理中に注意すること
- 生理中の対応の仕方について
メス犬の生理中に気をつけることや対応法についてご紹介していきます!
メス犬の生理は何歳から何歳まで?
メス犬の生理は、個体や犬種によって異なりますが、6〜10ヶ月頃からです。
避妊をしていないメス犬は、小型犬は5〜7ヶ月、中型犬は8〜12ヶ月の間隔で生理がきます。
犬には閉経がなく、シニア犬になっても生理があります。
しかし、歳を取ると、出血をしても出血量や生理の期間の減少で気づかないことも。
また、避妊をしていないシニア犬は子宮蓄膿症になりやすいです。
出血が続く場合や他に症状が見られる場合は、動物病院で診てもらってくださいね。
メス犬はヒート期間にドッグランに行ってもいい?生理中に注意すること
ヒート中は、散歩に行くのは大丈夫ですが、他の犬との交流はなるべく避けましょう。
例えば、ヒート中にドッグランに行くと、他の犬が興奮して近づいてきたり、追いかけられたりしてけんかの原因になることがあります。
また、オスは発情期中のメスのにおいに敏感なので、お散歩中に寄ってくることがあるかもしれません。
そのため、発情期中は他の犬がいない場所や時間帯にお散歩に行ったり、お散歩の代わりに家の中で遊んであげたりするのがいいですね。
なかにはヒート中は利用ができないドッグランやトリミングサロン、ペットホテルがあるので、利用するときは確認してみてください。
生理中の対応の仕方について
生理中は、血で床やベッドが汚れるのをなるべく防ぎたいですよね。
そういうときは、犬用のオムツやマナーパンツを使ってみてください。
周りが汚れるのを防ぐこと以外にも、お散歩に行ったときに生理中であることを周囲に伝えることもできるのでおすすめです。
オムツがない場合は、人間の赤ちゃん用のオムツに尻尾を入れる穴を作って履かせることもできます。
オムツがずれてしまうときには、犬用のサスペンダーを使うといいですね。
このようなグッズを使うときは、こまめに交換して清潔に保つようにしましょう。
長時間使うと、通気性が悪くなり、皮膚のトラブルやストレスの原因になるので注意が必要です。
メス犬の発情期は季節が決まっている? 発情期の周期はどれくらい?
犬の発情期は、来る季節がだいたい決まっていると聞いたことがありますが、本当なのか気になりますよね。
また、発情期には周期があるので、周期サイクルが分かれば、発情期が来る時期をある程度予想することができます。
- メス犬の発情期は季節と関係があるの?
- メス犬の発情期の周期サイクルについて
発情期と季節の関係や周期サイクルについてご紹介していきます!
メス犬の発情期は季節と関係あるの?
メス犬の発情期は、年に2回、春と秋に来ると言われています。
しかし、最近は室内犬が増え、気温や季節に関係なく発情期が来ることが分かってきました。
そのため、発情期が来る時期を知りたい場合は、発情期が来た日を記録しておくいいですね。
メス犬の発情期の周期サイクルについて
メス犬の発情期は、
・発情前期(7〜10日間)
・発情期(7〜10日間)
・発情休止期(2ヶ月間)
・無発情期(4〜8ヶ月間)
の4つに分けられ、6〜10ヶ月に1度のペースで発情期が来ます。
発情前期は、生理が始まり、排卵がおきて妊娠できる状態になる準備が行われます。
また、外陰部が腫れてよく舐める、尿の量や回数が増えるなどの症状が見られるので、様子をよく見てあげましょう。
発情休止期は、生理が終わって妊娠状態を保つために卵巣で黄体が形成される時期、無発情期は、卵巣や繁殖活動が休止する時期です。
まとめ
メス犬の発情期には周期があり、発情期が来る時期を知ることができます。
時期が分かれば、発情期が来る前にオムツやマナーパンツを準備したり、トリミングを済ませたりするなど、事前に備えることができて安心ですね。
また、発情期による体の変化にストレスや不安を感じているので、安心して過ごせるように環境を整えて見守ってあげてください。